極上の焼き芋の焼き方(60)

焼き芋のサイズの規格

 

焼き芋を焼く場合に、サイズが大きくなると、加熱に時間がかかるとともに、均等に加熱することが難しくなります。このブログでテストした限りでは、2L以上のサイズの焼き芋は全て失敗しています。

逆に、サツマイモが小さくなると、加熱時間が長くなると、耳の部分が乾燥しすぎて、硬くなる問題が発生します。サツマイモは、細長いものより、丸い方が均等に加熱しやすいようです。

ですから、焼き芋作りのテストは、最低限、サイズ別、できでは、形状も考える必要があります。

いままで、このブログでは、S=100g、M=200gとアバウトに考えていました。

前回、焼き芋マニュアルで内容を整理したいと申し上げました。そこでよく考えたら、S=100gというのは、筆者が便宜上使っている区分にしか過ぎないことに気づきました。そこで、公式の規格があるのか調べてみました。

公式の規格はありません。一般に、サツマイモは箱に入れて、出荷されます。スーパーでは、箱をみることができます。箱には、生産者、サイズ、等級が書かれています。その決め方を、サツマイモの出荷量の多い、JA行方の資料で見ると、表1のようになっています。まず、これは、品種が、紅こがね(紅あずまのJA行方の登録商標)です。品種ごとに規格が違います。さらに、「8月17日出荷から」と「8月13日出荷まで」と書かれているように、お盆を境に、規格の水準が変わります。

サツマイモの品種、出荷時期で規格を分けていない生産者もあります。表2に、検索でわかった規格の一部を並べています。

また、規格は重量で分けるのが基本ですが、表2のように長さを使っている例もあります。JA行方の場合、出荷時の規格は表1のように、重量で分けられています。表3の規格は、焼き芋マニュアルに掲載のもので、焼き芋を焼くときに使うようです。これは、恐らく、長さの計測が、重量より簡便なため使われていると思われます。

以上の規格は、全て、出荷側の都合でつけられたものです。このブログでは、焼き芋のサイズは、焼き芋の作り方に関係する事項なので、生産者の規格を無視して、簡単で画一的な規格が使いやすいと思われます。

ですから、当面は以下を使いたいと思います。

S=100g

M=200g

L=300g

表3のJS行方のサイズを見ると、紅優甘(紅はるか)のサイズはLまでで、2Lはありません。これは、紅はるかは2Lまで大きくならならないか、2L以上の場合には、紅はるかは焼き芋には適していないかのどちらかと思われます。このブログでは、2L以上の紅はるかの焼き芋は全て失敗していますので、この結果と一致します。

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表1 JA行方の紅こがねの規格表

 

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表2 焼き芋の重量とサイズ

 

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表3 焼き芋の長さとサイズ
  • 焼き芋の話

https://ja-ns.or.jp/pdf/yakiimo.pdf

  • 甘藷出荷規格表 (紅こがね)

https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/santi/0812/santi1.html

  • 茨城県営業戦略部 茨城を食べよう

https://www.ibaraki-shokusai.net/brand/sweet-potato/

  • 日本計器鹿児島製作所

http://www.nkworks.co.jp/img/nksen01.pdf

  • 石橋商店 さつまいも共撰規格表

http://www.santi-chokusou.net/imo/kikaku.html

  • JA広島

https://www.jazhr.jp/syukkakikaku/img/kikaku05.pdf

  • 鳴門市農協鳴門金時出荷規格

http://www.corai.jp/narutokintoki/index.htm