極上の焼き芋の焼き方(76)

2Lの紅はるかの羊羹焼き芋(1)

今回は、450gの2Lの紅はるかの羊羹焼き芋の実験です。70点の出来と思います。

 

焼き芋のサイズは、表1に示すように、統一規格はなく、バラバラです。

ここでは、おおむね、次を基準にしています。

S=100g

M=200g

L=300g

この並びでいけば、2Lは、400g以上の重さになります。

以前の記事で、2L以上のサイズの焼き芋の検討を行っています。

  • 極上の焼き芋の焼き方(45) 2020/11/28

  • 極上の焼き芋の焼き方(60) 2020/12/19

結果は、全て、失敗です。サツマイモが大きくなると、次の問題が発生します。

  • サツマイモの中央まで、火が通りにくい。

  • 加熱時間が長くなりやすい。

  • 均等に加熱することが難しい。

  • 外側は乾燥しやすい。(今回は、アルミホイルで、この問題を回避しています。)

以上の理由から、2L以上のサイズはお薦めしません。

今回は、いつもの品質が確かなAさんの焼き芋が手に入ったので、458gありましたが、うまく焼けるか実験してみました。アルミホイルを使っています。

加熱条件は以下です。

170度(60分)=>トロ箱保温(120分)=>170度(60分)=>トロ箱保温(120分)

60分の加熱では、触った感じでは、サツマイモはまだ硬かったです。トロ箱保温(120分)したところ、柔らかくなりました。

写真1が、出来上がった焼き芋です。蜜が出ていますが、形がゆがんでいます。これは、そのままでは、大きすぎてトロ箱に入らなかったので、押し込んだときに、変形したものです。

写真2が。出来上がった焼き芋の断面です。もうすこし、透明になってほしい所ではありますが、合格でしょう。サツマイモは、元の458gから、焼きあがったときには、390gまで減量していました。

食べてみたら出来栄えにばらつきがありました。写真1でいうと、一番太い所は、中央に繊維質が少し残っていましたが、そこを除けば、羊羹状態になっていました。つまり、均等加熱ができず、繊維が一部分解していなかったことになります。この点を考えて、出来は、70点とします。

写真3は、同時に、焼いたSサイズの羊羹焼き芋の皮をむいて、オーブンで140度(60分)加熱して、干し芋風に仕上げたものです。乾燥するとそのままでは、オーブンの天板にくっついてしまいますので、餅を焼くような網を敷いて、その上に焼き芋をおいて、乾燥させました。

 

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表1 焼き芋の重量とサイズ

 

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写真1 2Lの羊羹焼き芋

 

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写真2 2Lの羊羹焼き芋の断面

 

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写真3 干し芋風 羊羹焼き芋

 

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