極上の焼き芋の焼き方(133)世界一甘い焼き芋マニュアル(第2版)草稿(1)

「世界一甘い焼き芋マニュアル」の改訂版「世界一甘い焼き芋マニュアル(第2版)」を、Novel Daysに掲載予定です。

https://novel.daysneo.com/works/6da7f9f0b4ae5903848729082754a3dd.html


草稿を掲載します。

 

第1章 はじめに(第2版)

1.1 このマニュアルの目的

 

このマニュアル(第2版)は、次の内容を含む予定です。

 

1)焼き芋とは(全体の構成)

 

2)焼き芋に適したサツマイモの品種と貯蔵方法

 

3)焼き芋を焼く調理器具別の焼き方のレシピ

 

4)焼き芋を使った料理のレシピ

 

5)市販の焼き芋と焼き芋加工食品の情報

 

マニュアルの目的は、世界一甘い羊羹焼き芋のレシピを掲載することでした。

 

第2版では、タイトルは変えていませんが、羊羹焼き芋以外のレシピも、掲載することで、内容を拡充させています。

 

第2章 焼き芋とは(第2版)

2.1 焼き芋の呼び方

 

焼き芋とは、サツマイモを丸焼きにした食品です。

 

サツマイモは、日本は、青木昆陽によって持ち込まれたといわれる外来種ですが、日本国内で品種改良が行われています。栽培は、苗をさすことで行われます。

 

焼き芋は、油を使わずに、サツマイモを皮つきでまるごとグリルするレシピです。

 

このレシピは、日本、韓国、中国などの東南アジアでは、普及していますが、それ以外の地域にありません。英語圏で、普及したレシピでないため、インターネットで、英語で、情報を検索することは困難です。したがって、以下の記述には、間違いが含まれている可能性があります。

 

例えば、「釜焼き芋とスイーツさくら堂本舗」のHPには、次のような訳語が載っています。



ヒルガオ科サツマイモ属

 

日本語 さつまいも

英語 Sweet potato

中国語(簡体) 甘薯 Gānshǔ

中国語(繁体) 甘藷 Gānshǔ

韓国語 고구마 goguma

 

日本語 焼き芋

英語 Baked Sweet potato

Grilled potato / Grilled potato

中国語(簡体) 烤土豆 Kǎo tǔdòu

中国語(繁体) 烤土豆 Kǎo tǔdòu

韓国語 군 고구마 gun goguma

ロシア語 Картофель на гриле Kartofel' na grile

スペイン語 Papa a la plancha

フランス語 Pommes de terre grillées

イタリア語 Patate alla griglia

ドイツ語 Gegrillte Kartoffel

 

ここで、中国語は、「烤土豆」と書かれていますが、検索すると、フレンチフライポテトのように、皮を剥いて、カットして、油でいためたジャガイモがヒットしてしまいます。

 

中国語では、焼き芋は、烤红薯、烤紅薯といいます。百度によれば、烤地瓜、烤番薯、烤白玉とも言うようです。

 

作物のサツマイモは、中国には、フィリピン経由で導入されています。しかし、焼き芋は台湾で最初にストリートスナックとして普及して、台湾から導入されたようです。

 

日本の焼き芋は江戸時代からあるという説もあり、日本から台湾、台湾から中国本土というレシピの伝承も考えられますが、詳細は不明です。韓国にも、日本ルートの伝承の可能性もあります。

 

一方、韓国語の「군 고구마 」で検索すると、焼き芋がヒットします。

 

つまり、リストの単語で、焼き芋として通用するのは、日本語の「焼き芋」と韓国語の「군 고구마 」だけだと思われます。



サツマイモは、英語で、Sweet potatoまたは、Taroです。タロ芋(Taro)は、サツマイモではないと思いますが、区別されないことが多いです。

 

Sweet potatoでは、全く甘い焼き芋にはなりませんので、焼き芋用のサツマイモは、英語では、Japnese sweet potatoと区別されるのが普通です。紫のサツマイモは、元は、日本国内では、沖縄の唐芋だけでしたので、Okinawanとも呼ばれます。

 

日本では、2000年頃から、焼き芋向け品種の改良、キュアリング等保存技術の改良、店内でも利用可能な電気式石焼き芋什器の開発が行われ、最近では、焼き芋ブームになっていて、焼き芋の冷凍販売、焼き芋スイーツのチェーン店などが拡がっています。

 

中国でも、焼き芋や、さつまいも料理のチェーン店が展開してます。聚食坊开心薯吧,寻薯记、地瓜坊、田园香红薯坊、五谷妙饮、百味地瓜(Ju Shi Fang Happy Potato Bar、Xun Shu Ji、Sweet Potato Square 、Tian Yuan Xiang Sweet Potato Square、Wugu Miaoyin、BaiweiSweetPotato)などがあります。

 

品種改良したサツマイモは、香港を中心に輸出されていますが、生芋は植えれば芽が出ますので、品種の保持は、技術的には、不可能です。新品種そのものは、種苗法で、守られるかも知れませんが、現在の新品種を元に、更に、品種改良を進めた次世代の新品種の開発は可能です。

スーパーで使っている焼き芋什器は、中小企業が、作っている国産ですが、今後は、中国製の焼き芋什器に、価格競争に負けて、代用される可能性もあります。

 

これは、韓国のキムチが、国産よりも、中国産の輸入量が多いような状況です。

 

国内では、焼き芋ブームで、焼き芋向けのサツマイモの栽培を促進している自治体やJAが多くあり、サツマイモの品種を登録商標しているところも多くあります。

 

しかし、ラーメンのチェーン店のような国際戦略を持っているところはほとんど、ありません。

 

焼き芋販売で、英語のHPがあるのは、カルビーの子会社であるぽてとかいつかだけです。

 

ぽてとかいつかのHPでは、焼き芋を「Baked sweet potato」と訳しています。日本在住の外国人には、これで通じますが、英米人には、「Baked Japanese sweet potato」にしないと、通じません。つまり、このHPは、海外戦略とは無縁です。

 

なお、bakeがgrillかは、調理法の説明の上では悩ましい問題です。

 

どこまで実現できるかわかりませんが、ここでは、日本国内の事情を紹介しつつ、国際的に通用する焼き芋のマニュアルを作ってみます。




釜焼き芋とスイーツさくら堂本舗

https://sakuradohonpo.com/

 

烤红薯 百度百科

https://baike.baidu.com/item/%E7%83%A4%E7%BA%A2%E8%96%AF/10948773

 

ぽてとかいつか

http://en.potetokaitsuka.co.jp/