Purposeとmission（１） - computer

Purposeは、従来は、「目的」と訳されていたのですが、2019年頃から、「レゾンデートルまたはレーゾンデートル（仏: raison d'être）存在意義、存在理由」の意味で使われるようになっています。

本来、「Raison d'être /ˌreɪzɒ̃ ˈdɛtrə/ is a French expression commonly used in English, meaning "reason for being" or "reason to be".」なのですが、なぜか、 purposeがあてられています。

purposeは、経営戦略やブランディングのキーワードとして用いられることが多く、パーパス経営という言い方もされます。

発端は、2019/08/19に、アップルやウォルマートなどの米国のトップ企業が所属する財界ロビー団体であるビジネスラウンドテーブルが「企業の目的に関する声明」を発表したことにあります。

ステークホルダー資本主義とは、つまり社員や顧客、地域社会、株主など全ての関係者 (ステークホルダー) に利益をもたらすことを目指す経営理論で、より公平で持続可能な社会の実現を目指します。

2020/09の世界経済フォーラムでは、「ステークホルダー資本主義の進捗の測定」がテーマになりました。

今回は、ここまでです。

検索してみましたが、日本語の情報は、不正確で、読むに値しないと判断しました。なので、先に、すすめませんでした。

チェックポイントは、次の点です。

purposeとmissionの関係を明確に書き分けているか。
ステークホルダー資本主義とパーパス経営の関係を説明できているか。

日本語のフリーの記事には、宣伝が多いことは、承知しています。それにしても、上記の点をかき分けていないので、理解のレベルが浅いと思います。

現時点で使えそうな文献は、世界経済フォーラム（和訳あり）とEPIのレポートくらいです。

データサイエンスの視点でみれば、世界経済フォーラムの視点、「ステークホルダー資本主義の進捗の測定」は、非常に重要です。これは、評価可能な計測システムを内包することが前提だからです。つまり、「ステークホルダー資本主義」は、DXの申し子です。ステークホルダーとのお祭り騒ぎの会議の開催が、ステークホルダー資本主義ではありません。

「ステークホルダー資本主義の進捗の測定」では、「人権問題に毅然と対応」とは、計測システムによる評価をフィードバックさせることを意味します。

SDGが、流行のようになっていますが、根は深いです。