今回は、トーンイコライザーによるダイナミックレンジの補正の課題を取り上げます。
写真1が、今回のサンプル画像です。
写真は、日向と日影で大きく明るさが異なります。
肝心の滝が、日影に入っているので、補正する必要があります。
写真2は、トーンイコライザーで、暗所を持ち上げ、明所の露光を下げています。
写真3は、更に、修正した画像ですが、不自然になっています。
この不自然さは、ゾーン間のマスクの重なりが大きいため起こっています。
写真4では、mask contrast compensationを調整して、マスクの重なりの幅を狭くしています。
写真5は、フィルミックRGBのシーンタブで、暗所を持ち上げています。
明るい部分が、白飛びしています。
写真5では、フィルミックRGBのシーンタブで、黒をはっきりさせて、コントラストをつけています。
写真6では、トーンイコライザーの新しいインスタンスを作って、明所を下げています。
トーンイコライザーのダイナミックレンジは8EVで、フィルミックRGBで、8EVに抑えて編集することが基本ですが、インスタンスを追加すれば、8EVより広いレンジも処理できます。
写真7では、フィルミックRGBのreconstructタブで、白飛びを補正しています。
写真8では、カラーキャリブレーションで、色温度を上げています。
風景写真では、雲の少ない晴天では、ダイナミックレンジが拡がってしまい、日向と、日影の差がおおきくなりがちです。暗所は、トーンイコライザーで持ち上げることはできますが、ノイズがのりやすいので、露光ブランケット撮影ができれば、その方が、良いです。
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