6月第4週の東京都の感染者数のまとめ
6月の第4週も終わるので、今週の6月26日までの感染者データをまとめておきます。
Google Transitデータも更新しました。
Googleの予測データも、6月23日版に更新して、これも7日移動平均をEstimatedでプロットしてあります。
東京都の検査データは6月24日に更新されています。
2021年6月24日 の(7日間移動平均値をもとに算出した)検査の陽性率は、4.8%,(4.1,4.0,4.9,5.3,5.8, 6.8, 8.6, 6.9, 5.9, 5.2, 4.8, 4.2, 3.7, 3.7, 3.5, 3.3) %で、検査人数は6810.4人、(6785.7人,4688.4人,7058.6人,7810.1, 7877.4, 9419.4, 6331.4, 7903.6, 8450.0, 7633.4, 7086.7, 6588.0, 6688.9, 6035.3, 6760.7, 6417.9) 人です。()は、6月17日、6月11日、6月3日、5月27日、5月21日、5月13日 、5月6日、4月29日、4月22日、4月15日、4月8日、4月1日、3月23日、3月19日、3月16日と3月9日の速報値です。検査データが、更新されると、データは日付をさかのぼって修正されますが、以上の値は速報値の暫定値です。
図1が、6月23日版のGoogleの予測値と、東京都の感染者数、経路不明感染者数です。
行動制限率は、7日移動平均では、-30%まで緩んでいます。今週は、感染者数は増加に転じました。
6月8日のGoogle予測は、感染者数は50人まで下がるというものでした。
6月16日のGoogle予測は、感染者数は112人まで下がるというものでした。
図1の6月23日のGoogle予測は、感染者数は200人まで下がるというもので、増加しています。
図2に、11月1日からの東京都の経路不明率と陽性率を示します。経路不明率は62%くらいの高止まりです。一方、陽性率は、5%を越えて、増加に転じています。
図3に、感染者数の1週間前の同じ曜日との差を示しています。東京都が前週との比を使うようになったので、前週との減少比率(1week_ratio)もプロットしてあります。感染者数は増加しています。この行動制限率は移動平均ではなく、生の値で、日付は12日ずらしています。値は戻しています。
図4の移動平均の検査数はまだ、さがっています。
まとめると、今週は、感染者数と陽性率は、停滞から、増加に転じています。
政府は、酒類の提供の禁止にしても、緊急事態宣言でも、前回に効果が、あったので、次回も、再発令すれば、効くだろうと判断しているように思われます。しかし、経路不明率が、全体の3分の2ありますから、エビデンスを追跡できるデータは、3分の1にすぎません。つまり、過去の緊急事態宣言に効果があったように見えるのは、偶然の可能性を排除できません。
おそらく、今後使えるカードはワクチン接種だけです。オリンピックのボランティアへのワクチン接種計画が、公表されましたが、2回目の接種は、8月に入ります。つまり、オリンピックに間に合うように接種できるボランティアは、一部です。ボランティアが、コロナウイルスで死亡した場合には、死亡補償をするつもりなのでしょうか。
普通、病院で、手術や、胃カメラなどの検査をする場合には、過去の事故の確率についてのリスクを明示して、リスクに対する承諾のサインをとります。オリンピックの場合も、同様に、ボランティアと契約する場合には、仕事に伴うリスクを明示したうえで、契約を結ぶ必要があります。ボランティアの契約書には、コロナウイルスの感染リスクについて、どのような記載がなされるのでしょうか。
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COVID-19 感染予測 (日本版)6月23日版
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NHK特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
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都内の最新感染動向
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
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Google Mobile Report
https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2021.6.26>2021-6-24version.