光と風の丘公園(美浦村)(2)
今回は、公園の水辺を紹介します。水辺広場の方がわかりやすいと思いますが、ここでは、案内板に従います。
写真1に、案内板を再度、示します。
写真1の案内板を補足すると、公園で一番標高が高い部分は、水辺の北と自然の森の南の接点のあたりです。
つまり、水辺は、標高の一番高いところを水源として、小川を流れ落ちる設計です。ということは、雨水は入りませんので、水源は、井戸または、下流の池からのポンプによる循環水になります。小川は、堤防は50cm程度で浅いですが、幅が1m以上あります。河床勾配は急です。この場合には、少なく見積もっても、100L/秒以上を流さないと、小川らしい流れにはなりません。しかし、ポンプが大きくなるうえ、電気代もかさみます。
写真をとった時には、水は、流れていませんでした。つまり、持続可能な施設として、水理設計が行われなかったと思われます。
写真3は、コンクリート製の木道です。雨があったので。水たまりができています。池にはなっていません。ここが、水辺の最下流部です。
写真4は、木道のちょっと上流から下流側をみたものです。
写真5は、写真4のさらに上流から下流側をみたものです。
いずれも、水面は、水たまりのものです。なお、水路は、水がないだけでなく、コンクリートで覆われています。生き物のいない世界になっています。
霞ヶ浦総合公園にも、木道があります。あそこも、水路をコンクリートで、覆っているところが多く、問題が多いのですが、少なくとも、木道の周辺は、水がある池になっていて、魚がいます。
写真3に、見るように、ここでは、最下流部の堤防は10㎝くらいしかなく、この部分を池にする設計ではありません。これでは、設計者の意図が、理解できません。
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