極上の焼き芋の焼き方(90)1度加熱と2度加熱の比較

1度加熱と2度加熱の比較

羊羹焼き芋の焼き方では、2度(加熱+保温)と水分飛ばしを推奨しています。

加熱を2度に分ける理由は、保温箱を有効に使うためです。

保温箱に入れる状態では、オーブンの設定温度に関わらず、サツマイモの温度は、ほぼ100度のはずです。

保温箱に入れると、100度からゆっくり温度が低下します。温度が、70度くらいまで低下する間に、糖化反応が進みます。

2度加熱をすることで、この反応時間を2倍とることができます。

今回は、1度加熱と2度の加熱の差を示します。

 

写真1が、2度(加熱+保温)が終了した焼き芋を、保温箱から取り出したものです。

左の2度加熱の2本は、アルミホイルの表面に、麦芽糖がしみだしていますが、右端の1度加熱の1本では、アルミホイルの表面に、麦芽糖がしみだしていません。

写真2は、アルミホイルを開いて、サツマイモを取り出したあとの状態です。

2度加熱には、麦芽糖が見えますが、1度加熱には見えません。

写真3は、キッチンシートに上に並べたサツマイモで、これから、水分飛ばしをする前の状態です。

サツマイモの表面についている麦芽糖の量も、左の2度加熱の2本は、多いですが、右は、少なくなっています。

写真4は、水分飛ばしをしてできた焼き芋の断面です。

左の1度加熱は、色が白く、透明感がありません。この状態では、糖化が、不十分で甘くなりません。

 

まとめると、2度加熱の効果は大きく、1度加熱では、糖化が不十分で、甘い焼き芋になりません。

 

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写真1 左から2度加熱、2度加熱、1度加熱

 

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 写真2 左から2度加熱、2度加熱、1度加熱

 

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 写真3 左から2度加熱、2度加熱、1度加熱

 

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 写真4 左(1度加熱)、右(2度加熱)

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