極上の焼き芋の焼き方(62)

トレードオフ問題

焼き芋マニュアルを作る前に、調理のトレードオフを整理しておきたいと思います。

これは、焼き芋に限らず、全ての料理の基本ですが、簡単に言えば、基本的には、「楽うま」はないということです。

焼き芋のトレードオフは図1のようになっていると思います。

  • 高温加熱:調理時間は短い。甘さは、ほどほど。加熱のばらつきによる失敗はない。

  • 低温加熱:調理時間は長い。甘さは、大変甘い。加熱のばらつきによる失敗がおこりやすい。

当たりまえですが、サツマイモの販売者は、焼き芋に失敗するリスクを最小化しますので、図1では、Aの丸のあたりの条件で、レシピを作ります。オーブンの温度は180度から200度くらいと思います。

図のCは100度近くまで、温度を下げる方法です。これは、今のところ、失敗の連続です。Cの場合には、設定温度を変化させる必要があるかもしれません。

図のBは、オーブンの温度が140度の場合です。今のところ、Aよりは甘くなるとおもいます。

A,B,Cの温度はオーブンの温度で、サツマイモの温度ではありません。オーブンの中のサツマイモの位置で、温度が異なります。低温になるほど、その差が効いてきます。

実験時間も、Cになると2時間以上かかるので容易ではありません。

現時点では、AとBはめどがついてきていますので、マニュアルとしては、この部分を先行させたいと思います。

 

 

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図1 焼き芋調理のトレードオフ