Google Transitデータも更新しました。
Googleの予測データも、12月16日版に更新して、これも7日移動平均をEstimatedでプロットしてあります。
図1に見るように、東京都の感染者数、経路不明感染者数共に、明確に増加傾向になりました。
東京都の検査データでは、検査数は直近7日平均6,582.6人、陽性率は直近7日平均6.2%で高止まりです。
行動制限率は、若干下がり気味です。
Googleの予測は12月2日版予測の12月30日の720人が、今回の12月9日版予測の12月30日の700人に下がっていましたが、12月16日版予測の12月30日の760人に再び増加しています。ここ1週間は、勝負の3週間の影響が入っていますから、勝負の3週間の最初の1週間で感染拡大率が増加したことになります。
政府は、非常事態宣言を出さないといっていますが、非常事態宣言を出すべきか否かは、2週間後の予測値に基づく必要があります。
東京都についてみると、12月11日段階で、重症患者の病床数200に対して、使用数は67人です。日本では、重症者数がモニタリング項目ですが、世界的には死亡者数がモニタリン項目です。Googleもこれを使っています。12月11日の平均死亡数は5人です。これが、google予測では、2週間後には8人になりますので、この比率を参考すれば、2週間後の重症患者数は107人です。
おなじことを大阪府についてみてみます。
12月18日の大阪府の重傷者数は156人です。利用可能な病床数は196床です。
12月18日の死亡者数は7人です。これが1月6日に9人に増えます。この比率を使うと、1月6日の推定重症患者数は、201人になりますので、これは196床を超えています。
一方、現在の重症患者の病床利用率(日付不明)は66.6%です。この数字を使うと1月の病床利用率は87%で医療崩壊はおこりません。
つまり、大阪府についていえば、データによっては、直ぐに、非常事態宣言を出しても、医療崩壊は避けられないことになります。
以上のように、非常事態宣言を出す、出さないは、具体的な推定数字に基づくべきです。政府は、Go Toトラベルを中止したので、感染者数の増加が止まると予測しているのかもしれません。非常事態宣言を出すにしても、出さないにしても、政府は、根拠の数字を明示すべきと思います。
-
COVID-19 感染予測 (日本版) 12月16日版
-
NHK特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
-
都内の最新感染動向
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
-
Google Mobile Report
https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2020.12.19>12-18version.
-
大阪府の最新感染動向
http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/happyo.html
http://www.pref.osaka.lg.jp/default.html
-
大阪の重症病床運用率80%超 NHK 12月16日
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20201216/2000038650.html