民家園(古河公方公園)
古河公方公園の民家園には、2棟の古民家があります。旧中山家と旧飛田家です。
旧中山家は坂東市にあった民家の寄贈をうけたもので、直屋とばれる形の農家で1672年に建築されたと推定されています。県の指定文化財になっています。
旧飛田家は常陸地方に見られる曲かり屋で1700年代前半の建築されてと推定されています。茨城県内に現存する曲がり屋では、最古で、昭和43年に国の指定重要文化財になっています。推定建築年代は、旧中山家が古いですが、建築当初の状態が良く保存されている点で、旧飛田家の方が文化財としての価値が高く評価されています。
これらの建物は、時代劇の撮影にも使われているようです。
写真1が旧中山家の外部、写真2が内部の様子です。写真2の屋根を支える梁はアーチ型になっています。削る前の木はかなり大きかったと推定されます。
写真3が旧飛田家の外部、写真4が内部の様子です。写真3の左側が厩の位置になります。ここに出入り口がないので、中門造りには該当しないことがわかります。写真4を見ると内部はいたってシンプルです。このことが、改修がなかった要因とも思われます。