春日学園~つくば市とその周辺の風景写真案内(238)

春日学園

春日学園は、正式名は「つくば市立春日学園義務教育学校」といいます。

Wikiによれば次の特徴があります。


つくば市立春日学園義務教育学校(つくばしりつかすががくえんぎむきょういくがっこう)は、茨城県つくば市春日二丁目にある、公立の義務教育学校。2016年(平成28年)3月31日まで法令上は春日小学校と春日中学校の名称で別組織となっていたが、開校当初より施設が小学校と中学校で完全に一体化しており、学校教育上も「春日学園」として1つの学校として運営されていた。(中略) つくば市では市内全域で小中一貫教育を実施しており、義務教育学校となる2016年(平成28年)4月までは、つくば市唯一の施設一体型の小中一貫校であった。


2020年現在、施設一体型の義務教育学校は、この春日学園の他に、秀峰筑波義務教育学校、学園の森義務教育学校、みどりの学園義務教育学校の3校がありますが、共に、2018年開校で、春日学園は2012年開校ですから、先行しています。つまり、つくば市内では、最初の施設一体型の小中一貫教育を行う学校になります。

2018年開校の3校は設計提案がコンペされていますので、恐らく、春日学園もコンペで設計者を決めていると思われます。

設計は、若栁建築事務所です。HPから設計意図を引用します。


つくば市初の小中一貫校として、地域の特色を活かした学園の実現を目指し、(1) 研究学園都市との連携も可能な教育環境、(2) 環境共生を体験しながら学べるエコスクール、(3) 沿線のまちづくりを先導する地域交流拠点をテーマとしました。 質の高い学習環境を創出するため、小中の特別教室を複合した教科メディアスペースを全学の交流空間となるスクールアベニューの中心に設置しています。 エコスクールとして建物の分棟化による日照・通風確保、太陽熱温水器太陽光発電、雨水利用、地中熱利用(クール&ヒートチューブ)、燃料電池などを積極的に採用し、その効果を計測し発信できるようにしています。

●「第26回茨城県建築文化賞 土木部長賞」受賞


 

ガラスを多用した非常に明るい感じの建物に仕上がっている点に好感が持てます。

 

 

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写真1 春日学園

 

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写真2 春日学園

 

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写真3 春日学園

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%B0%E5%B8%82%E7%AB%8B%E6%98%A5%E6%97%A5%E5%AD%A6%E5%9C%92%E7%BE%A9%E5%8B%99%E6%95%99%E8%82%B2%E5%AD%A6%E6%A0%A1

 

http://wakayanagi.co.jp/works-a08.html

 

カラーバランスで紅葉の編集(7)

機材の比較(オリンパス編)

紅葉の編集は、乙戸沼公園の風景を使っています。

毎回、持ち込み機材は1種類なので、日によって、天候も異なりますし、落ち葉も段々と増えてしまいますし、画角も、絞りも、センサーの解像度も違います。写真雑誌などでは、条件をそろえて比較していますが、この方法では2から3種類の機材の比較が限界です。

しかしながら、こうして、写真を並べてみると、機材の個性は、画角や絞りや天候や落ち葉の違いを越えたところにも確かにあるように思われました。カメラマンが対象に合わせて機材を選ぶ時の判断基準は、恐らく、このレベルのアバウトなところにあると思われます。なので、条件がそろっていなくとも、機材の異なる写真を並べてみるのも、参考になると考えるようになりました。そこで、カラーバランスで紅葉の編集シリーズの終わりに、機材の比較写真をのせて見ます。枚数が増えたので、オリンパス編とキャノン編にわけて、載せることにします。

機材は以下の順番です。()が撮影時のデータです。()の焦点距離はフルサイズ換算です。

写真はRAWデータに露光補正とレンズ補正だけをかけています。これは、レンズの違いをつぶさないためです。写真1だけがカメラが違います。また、写真3は曇りの日だったので、色乗りが悪くなっています。固定焦点の高級レンズは入っていませんので、どれかが圧倒的ということはありませんが、見ていると、レンズの個性がわかると思います。

 

オリンパス EM1mkII 12-40mm F2.8 pro(ISO200、1/320sec、38mm、F8.0)

オリンパス PL6 オリンパス25mm F1.8(ISO200、1/640sec、50mm、F5.0)

オリンパス PL6 パナソニック25mm F1.4(ISO200、1/400sec、50mm、F3.5)

オリンパス PL6 パナソニック15mm F1.7(ISO200、1/4000sec、30mm、F2.0)

 

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写真1 オリンパス EM1mkII 12-40mm F2.8 pro(ISO200、1/320sec、38mm、F8.0)

 

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写真2 オリンパス PL6 オリンパス25mm F1.8(ISO200、1/640sec、50mm、F5.0)

 

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写真3 オリンパス PL6 パナソニック25mm F1.4(ISO200、1/400sec、50mm、F3.5)

 

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写真4 オリンパス PL6 パナソニック15mm F1.7(ISO200、1/4000sec、30mm、F2.0)

 

極上の焼き芋の焼き方(43)

3時間140度法+キャセロール

前回は、アルミホイルの袋を使う方法でしたが、今回はキャセロールを使う方法です。

さつまいもを洗って、破裂しないように、フォークで穴をあけます。

これをキャセロールに入れて、オーブンで温めます。

キャセロール法の難点は、サツマイモが大きくなると、キャセロールに収まらなくなることです。

なお、今回は、紅はるかとシルクスイートを使っています。

加熱は140度で3時間です。

写真1はキャセロールで焼いた焼き芋の状態です。なお、オーブンに入れるときには、蓋をしています。

写真2は焼きあがったシルクスイートの焼き芋です。蜜が少し出ています。

写真3は焼きあがった紅はるかの焼き芋です。蜜が多量に出ています。

写真4は焼きあがったシルクスイートの焼き芋の断面です。かなりねっとり系に焼けています。

写真5は焼きあがった紅はるかの焼き芋の断面です。ほとんどジャムのような状態です。

前回の紅はるか(アルミホイル袋)も含めて、食味を評価すると

紅はるか(キャセロール)>紅はるか(アルミホイル袋)>>シルクスイート(キャセロール)

の順になります。今回の紅はるかのレベルの焼き芋ができれば、ほぼ、満足すべき水準と思われました。

 

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写真1 キャセロールでできた焼き芋(左:シルクスイート、右:紅はるか(紅天使))

 

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写真2 シルクスイートの焼き芋

 

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写真3 紅はるかの焼き芋

 

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写真4 シルクスイートの焼き芋の断面

 

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写真5 紅はるかの焼き芋の断面

 

11月下旬の連休前後の東京都の感染者数のまとめ~コロナウィルスのデータサイエンス(159)

11月下旬の連休前後の東京都の感染者数のまとめ

例によって、週末に状況を概観しようと思ったのですが、7日移動平均では、感染者数の増加がいったん止まっていますので、11月25日までの感染者データをまとめておきます。

マスコミは、日感染者数データが過去を更新すると騒ぎますが、数値が小さくなると取り上げません。タイムラグがあるので、もう少し、まともな報道をして欲しいです。

Google Transitデータも更新しました。11月22日バージョンですが、データは11月20日までなので、連休の人出のデータは含まれていません。おそらく、週末には、その部分のデータが入るので、連休がどうだったのかがわかると思います。身近な公園などの人出は、以上に多く、小学生がマスクをせずに遊んでいましたので、感染があれば、広まると思われます。

Googleの予測データも、11月22日に更新され、11月24日からの推定値になりました。Googleの推定値は、7日移動平均(Estimated)でプロットしてありますが、この場合のデータは、11月23日までが実測で、24日からは推定値を使っていますので、Google移動平均グラフとは、出だしの部分のグラフの形が異なっています。

図1に見るように、東京都の感染者数、経路不明感染者数共に足踏み状態です。東京都の検査データをみると、検査数が若干減少して、陽性率は微増です。おそらく、この減少は、連休による検査数の減少を反映していると思われます。なので、増加がとまったという解釈はとりません。Google予測では、年末はひどい状態になって、年を越すのが難しくなると思われます。

Go To事業を中断するらしいですが、一旦、拡がってから、中断してもブレーキ効果はないと思います。感染者数の増加を止めるために、いつ何をすべきかが論じられるべきですが、議論がGo To事業に偏っていて不安です。

 

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図1 東京都の感染者数の推移(左軸:人、感染者数、経路不明感染者数、右軸:%、Google Transitデータ)

 

  • COVID-19 感染予測 (日本版) 11月22日版

https://datastudio.google.com/reporting/8224d512-a76e-4d38-91c1-935ba119eb8f/page/4KwoB?s=nXbF2P6La2M

  • NHK特設サイト

https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/

  • 都内の最新感染動向

https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2020.11.25>11-22version.

 

カラーバランスで紅葉の編集(6)

今回は、マスクを使った編集と、前回のトーンイコライザーブレンドマスクの問題を再度取り上げます。それから、おまけに、カラーゾーン例を追加しました。

 

写真1と2は、チャンネルミキサーを使っています。写真1に見るようにマスクを空の部分にかけています。

写真2では、空の色を調整して、青くしています。チャネルミキサーでも、色を作れますが、微調整はかなり難しいです。

写真3と4は、カラーコレクションを使っています。写真3に見るように、写真1と同様に、空の部分にマスクをかけています。

写真4でも、空の色を調整して、青くしています。カラーコレクションは、シーン参照ワークフローでは本来は使うべきでないモジュールですが、パレットの範囲であれば、微妙な色調整ができるので、利便性には変えがたいものがあります。このモジュールは、カラーゾーンのように、色を置き換えるのではなく、フィルターをかけたように、全体に薄く色がのるので、場合によっては便利です。

写真5と6は、前回のトーンイコライザーブレンドモードを別の画像で試したものです。写真5がブレンドなしで、写真6が、ランドスケープブレンドをかけています。今回も、前回と同じように、ブレンドをかけると、解像感が落ちます。

写真7は、おまけです。写真は、既に、筑波山の秋の風景写真として紹介したものと同じ画像です。今回は、ちょっと、カラーゾーンで紅葉を強調すべきだったのではないかと、思い直して、編集したものです。縦に分割された左が元の画像で、右がカラーゾーンをほんの少しだけ利かせた画像です。左の元の画像はカラーバランスに合わせて、カラーバランスを使っています。カラーソーンを効かせすぎると不自然な画像になりますが、ここで示したように、ちょっと効かせると、効果的です。カラーゾーンには、カラーバランスでは表現できない部分があることもわかります。

 

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写真1 チャンネルミキサー(マスク)

 

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写真2 チャンネルミキサー

 

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写真3 カラーコレクション

 

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写真4 カラーコレクション

 

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写真5 トーンイコライザーブレンドなし)

 

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写真6 トーンイコライザーブレンドランドスケープ

 

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写真7 おまけ(カラーゾーン)

 

「鬼滅の刃」と人材難

アニメ映画「鬼滅の刃」がヒットしています。


アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の最新の興行収入は初日から24日間(10月16日から11月8日まで)動員数1537万3943人、興行収入204億8361万1650円を記録し、歴代興行収入ランキング、5位にランクインしました。


鬼滅の刃」には、コミックの原著、TVアニメ、アニメ映画の3種類があります。アニメ映画は、TVアニメの続編になっています。

今回、考えるのは、コミック版です。

鬼滅の刃」の主な登場人物は、鬼になった人(鬼)のグループと、鬼を退治する鬼滅隊のメンバー(人間)です。

鬼のグループには、厳密なランキングがあり、番号の小さい方が強いことになっています。一方、鬼滅隊のメンバー(人間)には鬼ほど厳密なランキングはありませんが、大まかには、柱と呼ばれる一軍の人間がいて、その後に二軍、三軍と続いています。野球と同じように、かつて一軍にいても、現在はランクおちして、リタイアした人も登場します。

コミックの主要テーマは、鬼のグループと鬼滅隊の人間グループが対戦して、最終的にどちらが勝つかというものです。

鬼滅隊の一軍に入るには、厳しいトレーニングをして、戦闘能力を高める必要があります。鬼滅隊の一軍に入れば、より強い鬼と対戦できますが、他には特典はありません。この条件では、個人的に鬼によほどの恨みがある人以外は、鬼滅隊の入隊希望者はいません。一方、鬼と対戦すると、一軍の隊員に死亡者が出て、欠員が生じてしまいます。この場合には、二軍のメンバーを昇格させるか、欠員のままで置くことになります。無条件に昇格させると、一軍のメンバーの戦力低下になります。かといって、欠員のままで、戦うことも不利になります。

これと、ほぼ同じ問題が、鬼のメンバーにも発生します。両チームとも、極度の人材難にあえいでいます。

まとめますと、「鬼滅の刃」は業績主義の組織管理の物語です。この物語の苦しいところは、業績を上げても、それに応えるだけの報酬を払うことができない点にあります。かといって、年功序列では、鬼滅隊は鬼には勝てないのです。現在の日本企業を復活させるには、数の力では無理で、少数の非常にポテンシャルの高い人をつなぎとめて、その人の能力を発揮する場を与える必要があります。しかし、依然として、年功序列から抜け出せず、こうした少数の突出した能力のある人間をつかう組織マネジメントに成功している日本企業は多いとはいえません。

つまり、「鬼滅の刃」は現在の日本企業の組織マネジメント、人材マネジメントの現状を反映した物語になっています。コミックでは、もちろん、登場人物が「報酬が少ない。」といって、サボタージュしたり、人間をやめて鬼に寝返ったりしない訳ですが、実際の組織マネジメントでは、こうしたことは日常茶飯事のはずです。おそらく、多くのサラリーマンは、「鬼滅の刃」の中に、組織マネジメントの見果てぬ夢をみているように思われます。

 

極上の焼き芋の焼き方(42)

3時間140度法+アルミホイル袋

3時間140度法のシルクシートは、サツマイモのサイズが小さかったのかも知れませんが、乾燥しすぎでした。

最初は、焼き芋をそのままで焼いていましたが、結果的にみて、失敗の少ないのは、アルミホイルの袋に入れてオーブンで焼く方法と、キャセロールに入れてオーブンで焼く方法です。

そこで、今回は、140度3時間法に、アルミホイルの袋を使う方法を試してみました。サツマイモは紅はるか(かいつかの紅天使)です。

写真1が焼きあがった紅はるかです。焼きあがったあと裏返しています。

アルミホイルに蜜がついていることがわかります。一部は焦げています。

写真2が焼き芋の断面です。

羊羹焼き芋を目指す場合には、焼きあがった焼き芋の周りに蜜がついていること、焼き芋の断面がジャムのように半透明になっていることが美味しい焼き芋の条件です。

今回は、その2つはクリアしています。

食味した結果は合格点と思われます。

 

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写真1 焼きあがった紅はるか

 

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写真2 焼き芋の断面