上高津貝塚(2)(土浦市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(574)

上高津貝塚(2)(土浦市

美浦村にある陸平貝塚を見たので、比較のために、上高津貝塚を再度チェックしてみました。

上高津貝塚は、既に、以下で、紹介しています。

上高津貝塚ふるさと歴史の広場のサクラ(土浦市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(377) 2021/04/15

上高津貝塚(1)(土浦市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(46) 2020/05/16

上高津貝塚は、1900年に島田増次郎が行った調査が最初です。

陸平貝塚の調査の1879年に遅れること21年です。

上高津貝塚の遺跡は長径190メートル、短径120メートルほどの範囲に馬蹄形に広がり、A・B・C・D・E地点と名付けられた5か所の地点貝塚が存在しています。

貝塚が5か所ある点や規模は、陸平貝塚と似ています。

どちらも、内海であった霞ヶ浦から、貝を採取したと考えられています。

 

写真1は、1995年(平成7年)10月17日に開館した考古資料館です。

陸平貝塚美浦村文化財センター(別称 陸平研究所)は、2004年にオープンですので、9年、上高津貝塚が早いです。

写真2は、貝層断面展示施設です。これは、陸平貝塚や、大森貝塚に比べると本格的な施設です。

ただし、貝塚を柱状に削っているのは、展示のためです。

写真3は、掘立柱建物(復元)です。

写真4は、竪穴住居(復元)で3棟あります。

このほかに、「縄文時代の森(復元)」があります。正直、「縄文時代の森」という特殊な森があるとは思われないのですが、これも、復元されています。

考古資料館は、有料です。美浦村文化財センターは無料でした。

こうして並べてみると、遺跡の展示は、自治体の財政力を反映していることがわかります。

遺跡の価値が、自治体の財政力で、決まるわけではないので、釈然としない気もします。

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写真1 考古資料館

 

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真2 貝層断面展示施設

 

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写真3 掘立柱建物(復元)

 

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写真4 竪穴住居(復元)

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