コンデジがまだ売れていたころに、コンデジの画像の方が、一眼レフの画像よりくっきり見えるので、コンデジは、シャープ化(UnSharpMask)を強くかけているからだと、陰口を言う人もいました。コンデジやスマホは、センサーが小さいので、被写体深度が深くなります。また、レンズも、小さくなるので、粗が出にくいです。コンデジには、シャープ化が強くかかっていたかもしれませんが、それをいうのであれば、ニコンやキャノンがRAWファイルにフィルターをかけている方が問題だと思います。デジカメの画像保存を設定にしても、設定が変更できるノイズ除去設定があれば、そのフィルターはRAWにも、かけられている可能性があります。
シャープ化は、実は、使ったことがありません。他のモジュールに優先して使うまでもない気がします。
最初に、シャープ化のマニュアルを見ておきます。
シャープ化
標準のUnSharpMask(USM)を使用して、画像の細部をシャープにします。
このモジュールは、エッジ周辺のコントラストを高め、それによって画像の鮮明さの印象を高めることによって機能します。このモジュールは、Lab色空間のLチャネルに適用されます。
モジュール制御
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半径 radius
アンシャープマスクは、アルゴリズムの一部として画像にガウスぼかしを適用します。このパラメータは、そのブラーの半径を制御します。これにより、エッジエンハンスメントの空間範囲が定義されます。値が非常に高いと、醜い過度のシャープネスが発生します。
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量 amount
シャープ化の強さ。
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しきい値 threshold
このしきい値を下回るコントラストの違いは、シャープ化から除外されます。ノイズの増幅を避けるためにこれを使用してください。
以下の写真では、左が、ハイパスフィルターなしで、右が、ハイパスフィルターありになります。
写真1は、プリセットのパラメータです。シャープ化の効果が、今一つわかりません。
写真2では、パラメータを強めにしているので、右の曼殊沙華が、尖ってみえます。
写真3では、梅の花の雄蕊の部分が、大きく違います。
使ってみた結果では、やはり、効果が出にくいと思います。それから、出来れば、ガウスぼかしは、ソフト化以外では、使いたくないことも、このモジュールを使わない理由です。
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