感染者数の増加が止まらないので、対策が問題視されています。
特に、緊急事態宣言の効果が薄れています。
宣言を拡げる、ロックダウンをするという意見もあります。
しかし、データを見る限り、問題を取り違えているように思われます。
図1が、国内の新規の感染者数と死亡者数です。
確かに、感染者数は多いですが、死亡者数は決して多くありません。
入院できれは、各段の問題はないのです。
「緊急事態宣+ワクチン接種」=>感染者数の縮小
という仮説には、エビデンスがありません。
図2は、コロナウイルスの英国の感染者数と死亡者数です。
英国は、ワクチンの接種を率先して行ってきました。
図2からわかることは、ワクチンの接種が済むと、死亡者数は下がりますが、感染者数は下がりません。ワクチンの接種は、感染者数の減少には効果はありません。結局、ある程度の人口が感染しないと感染拡大は止まらないように見えます。
ワクチンによる感染拡大防止効果は、接種率が70%でできると言われてきました。英国は、ワクチンの接種率は70%を越えていますが、感染拡大はとまりません。これは、デルタ株の影響で、デルタ株の場合には、ワクチン接種率が、80から90%を越えないと、感染拡大防止効果はないだろうと言われていますが、ワクチン接種率が80%を越えた国はなく、今のところエビデンスは得られていません。
現在の日本の課題は、つきつめれば、「病床の不足」のように思われます。ワクチン接種がひととおり(70%)終わっても、感染者数の拡大は続きます。結局、緊急宣言にたよって、病床の拡大を図ってこなかったツケがきています。緊急事態宣言には、時間稼ぎ以上の効果はありません。
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GOV.UK Coronavirus (COVID-19) in the UK
https://coronavirus.data.gov.uk/
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NHK特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
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