コントラスト・イコライザーでは、スプラインを使いますが、左から右に、ウェーブレットのスケールが対応しています。
写真1では、左のスケールの粗い方のクロマをプラスにしています。予想される結果は、スケールの粗い空や水の部分に効果が強く出て、木の葉のように、スケールの細かな部分には効果が弱くでるはずです。例によって、スナップショットをとっていて、左が編集前の画像で、右が編集後の画像です。
結果は、予想された通り、水の色の青が強くなっています。空も青が強くなっていますが、水ほどは効いているようにみえません。
写真2は、写真1と反対側の右のスケールの細かな部分のクロマをプラスにしています。こちらの場合には、写真1ほど、水の色は青くなっていません。一方、木の葉の色は、期待したほど、変わっていません。
写真3では、左のスケールの粗い方のルマ(輝度)lumaをプラスにしています。
写真4では、左のスケールの粗い方のルマ(輝度)lumaをマイナスにしています。
写真3では、木の葉の影がおおきくなっています。
写真4では、木の葉の影が薄くなっています。
写真3と写真4では、左のスケールの粗い方を変更していますが、ルマについては、右のスケールの細かな部分を変更しても効果は小さいです。
写真5は、空と水の青色の部分にパラメトリックマスクをかけています。
写真6では、マスクのクロマをスケールの左と中央で、大きく変更しています。
写真7では、マスクを使わずに、クロマをスケールの左と中央で、大きく変更しています。
この場合には、木の枝の部分が紫色に変色していますので、マスクの効果がわかります。
トーンイコライザーのウェーブレットは、写真3と写真4のルマのように、直観とは、きれいに合わない部分もありますが、スプラインは、ウェーブレットのスケールであること考えると、理解しやすいと思われます。
今回で、ウェーブレットのシリーズは、一端、完了です。
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