カラーとフュージョン
フュージョンから考えた理想のカラーとは、綺麗でかつ実際にありそうなカラーになります。つまり、実際より綺麗に写っているが、嘘らしくはない程度ということになります。一般論では、理解しがたいので、実例を示します。
写真1が、サンプル画像です。今回は、この画像を、夕日っぽく変換してみます。
写真2は、ホワイトバランスで、色温度を変更したものです。デジタルカメラの夕日シーンモードは、色温度を変更しているものが多いと思われ、この処理で再現できるはずです。
写真3は、ホワイトバランスで、色温度だけでなく、tintも変更したものです。できた画像は、確かに、写真2の画像よりは、赤くなっていますが、不自然な赤さです。つまり、フュージョンで許容できる範囲を逸脱していると思われます。
写真4は、カラーバランスモジュールで、ハイライトを赤に振ったものです。夕日の表現には、通常は、このモジュールが使いやすいと思われます。
写真5は、カラーキャリブレーションモジュールで、雲の部分を基準に、色合わせをやり直したものです。
写真6は、カラーバランスモジュールで、ハイライトを赤に振ったものです。写真4との主な違いは、写真5でキャリブレーションのやり直しをしているかだけです。写真6の方が、写真4より、自然な色合いです。カラー処理では、白の扱いがポイントなのです。
写真7では、カラーコントラストモジュールで、更に色合いを調整しています。サンプル1の画像の処理はこの程度が限界とおもいます。なお、LUT3Dモジュールを使えば、色表現の自由度が劇的に広がりますが、制御することも難しくなりますので、ここでは、扱っていません。
なお、。この点では、写真1には強い2色以上の色がないので、編集で効果を上げることは難しいです。
写真7よりも、効果的な編集の例を写真8に、示しておきます。
また、この話題については、過去の次の記事も参考になります。
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ホワイトバランスで夕日を表現する 2020/10/21
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darktableシーン参照ワークフローのサンプル(1) ~(6) 2020/09/24-2020/02/29