この建築を評価する時には、プラネタリウムの反対側に設置されたロケットの実寸大模型を考える必要があると思われます。
写真1は以前、中央公園の紹介でつかった写真です。左にプラネタリウムのドームが、右にロケットが写っていて、つくばエキスポセンターの全景が見えます。ドームの左に見えるのは中央公園のレストハウスです。このアングルからだとわかりにくいのですが、プラネタリウムより少し手前に位置します。このアングルでは、つくばエキスポセンターは左右のバランスがとれていると思います。
一方、ロケットをはずした写真が、写真2、3、4です。
写真2はプラネタリウムです。
写真3は、写真2の右にある銀色の目玉のような構造物で、こどもパークの案内版です。こどもパークは、屋外展示場です。
写真4は中央の受付の建物と右側の建物です。実は、エキスポセンターで面積が一番大きな建物は右側の建物なのですが、正面からは、少ししか見えません。もうひとつ問題になる点は、写真4で斜めに入っている仕切りです。これは、明らかに仮設で設計当初には考えていなかったはずです。写真の仕切りの手前が有料エリアで、向こう側が無料エリアです。そして、写真3の案内板にしたがって、左から右に、こどもパークに行くには、この仕切りを越えなくていけません。現実には、入場料を払って、建物の内部を経由します。
1985年のつくば科学万博の時には、入場券は、メイン会場と中央公園会場に分かれていました。ですから、中央公園会場であるつくばエキスポセンターの入場券売り場は考慮されなかったのかもしれません。あるいは、つくば科学万博終了時には、つくばエキスポセンターの野外展示は無料で、開放する予定だったのかもしれません。いずれにしても、現状は、入場券売り場の問題解決のために設計当初とは違った、仕切りをいれた運用になっています。
写真2,4で近づいてしまうと、つくばエキスポセンターは、写真1ほど、バランスがとれている感じはしません。あるいは、言い方を変えると、つくばエキスポセンターでは、どうしてもロケットとドームに目が行ってしまい、他の部分の印象が薄くなっているのだと思います。その意味では、極めて特異な建築と考えます。
つくばエキスポセンター 公式
つくばエキスポセンター wiki
日本設計
https://www.nihonsekkei.co.jp/
日本設計 wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%A8%AD%E8%A8%88
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E6%AD%A6%E5%A4%AB
佐藤総合計画
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%B7%8F%E5%90%88%E8%A8%88%E7%94%BB