つくばメディカルセンター病院
つくばメディカルセンター病院は、リニューアル設計を岡田新一設計事務所が、施工を鹿島建設が2007年7月~2008年12月に行い、2009年1月に竣工しています。
つくば市内には、岡田新一が設計した建築としては、国立大学法人 筑波大学第一学群棟(高橋てい一と共同)と筑波銀行 研修センター(旧三菱化学つくばクリエーションセンター)があります。
つくばメディカルセンター病院は、つくば科学万博の会場の医療と、地域の救急医療を担当する組織が必要であるということから1985年のつくば科学万博に間に合うように、発足しています。
リニューアルする前のつくばメディカルセンター病院は1984年に建築されています。この時の設計もおそらく岡田新一設計事務所ではないかと思うのですが、確認が取れませんでした。岡田新一が亡くなったのは2014年なので、リニューアルにも、岡田個人がかかわっているはずです。つくばメディカルセンター病院は1984年から、増改築を繰りかえしてきているので、竣工は建物ごとに違います。また、治療を続けながら増改築をしているので、新旧の部分の区分けも複雑で、部外者にはよくわかりません。3号病棟は、岡田新一設計事務所の設計ですが、それ以外の病棟の設計者は確認できませんでしたが、恐らく、全体を岡田新一設計事務所が設計していると思います。
写真1は現在の外来受付のある建物で、この後に病棟が並んでいますが、建物と建物の間がかなり密で、外からはよくわかりません。建物の一面 は、松見公園に面していますが、このサイドは、松の木の影になっています。というわけで、分かりやすいアングルの写真が撮れなかったので、今回はこの1枚だけにします。写真1の屋上の部分に四角いプレート上の構造物がのっていますが、これは、救急ヘリコプターの発着場と思われます。右奥の建物は病棟の一部です。病院は機能性を重視した建物なので、デザインよりも、機能に重点が置かれていると思われます。
写真1の手前にV字型のモニュメントが見えますが、これは、松見公園の入り口を示すモニュメントで、この部分は、病院ではなく、松見公園になります。手前の道路が南北に連なったペデェストリアン・デッキになっているので、このモニュメントは効果の高い位置にあると言えます。
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公益財団法人筑波メディカルセンター 沿革
http://www.tmch.or.jp/overview/history.html
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株式会社岡田新一設計事務所
https://os-a.co.jp/cms/images/lead/work/12_special_pdf/2015_OSHC.pdf
https://www.os-a.co.jp/cms/images/lead/work/list170328.pdf
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岡田新一 wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E6%96%B0%E4%B8%80
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鹿島建設 物のリニューアル・コンバージョン > 実施例>筑波メディカルセンター
https://www.kajima.co.jp/tech/renewal/ex/results/200812tsukumedi/index.html
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鹿島建設 筑波メディカルセンター病院
https://www.kajima.co.jp/project/works/detail/200812tkbmd.html