darktableのフィルムシミュレーション(2)~darktableのプリセットとスタイルファイル(6)

t3mujinpack(Velvia100)

今回は、t3mujinpackのスタイルファイルで、velvia100を使ってみます。

写真1が、t3mujinpackのスタイルファイルで、velvia100を適用した結果です。

画面の左が、適用なし、右が適用ありなので、それなりの効果はあります。

なお、もとの画像は読み込んだままです。ただし、撮影時に露光が-0.7EV低くとっていますので、その分だけは補正してあります。

写真2が、履歴で、velvia100を適用の結果、チャンネルミキサーとトーンカーブを呼び出していますが、チャンネルミキサーモジュールは廃止されてしまったので、実行されていません。darktableの3.4では、チャンネルミキサーの機能は、カラーキャリブレーションに統合されています。

そうなると、使われたモジュールは、トーンカーブモジュールだけになります。

もちろん、darktable推奨のシーン参照ワークフローでは、トーンカーブは使うべきでない(非推奨)のモジュールです。

さて、写真3、写真4、写真5が、Lab空間の、Lチャンネル、aチャンネル、bチャンネルのトーンカーブです。つまり、t3mujinpackのスタイルファイルで、velvia100は、Lab色空間を使うことで、フイルムシミュレーションを実現しています。

t3mujinpackのスタイルファイルをすべて、チェックしてはいませんが、Lab色空間を使うのは、スタイルファイルの設計思想にかかわりますから、t3mujinpackは、基本的に、トーンカーブのLab色空間を使っていると思われます。つまり、シーン参照ワークフローではt3mujinpackは使うべきでないことになります。

今回は、ここまでです、次回以降は、別のファイルをみていきたいと思います。

 

  • t3mujinpack

https://blog.joaoalmeidaphotography.com/en/t3mujinpack-film-darktable/

 

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写真1 velvia100の適用(左:元、右:スタイル適用)

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写真2 velvia100の適用の履歴

 

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写真3 velvia100の適用 トーンカーブ:Lカーブ

 

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写真4 velvia100の適用 トーンカーブ:aカーブ

 

 

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写真5 velvia100の適用 トーンカーブ:bカーブ

 

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