EF-Mマウントのディスコン

EF-Mマウントがディスコンになりました。

 

RFマウントが出た時点で、予想できたことではあります。

 

RFマウントでも、APS-Cのカメラがありますが、マウント径が大きいので、EF-Mマウントに比べると、カメラが大きくなります。

 

マウントがディスコンになることは、過去にもありましたが、ミラーレスの場合、アダプターを介して、古いレンズを使うことすらできません。

 

レンズセット一式が使えなくなります。

 

最近の電子マウントアダプターは進歩が早いので、そのうちに、工夫したアダプターがでてくるかもしれません。しかし、EF-Mマウントで、アダプターを介してまで、使う価値のあるレンズは、32㎜F1.4だけと思われますので、ビジネスにはならないと思われます。

 

飛んでいる鳥を撮影するような動体を撮影するのであれば、最新のカメラが有利ですが、動きの遅いものや、止まっているものであれば、古いカメラで十分です。

 

EF-Mマウントが出た時代は、入門用のカメラのシェアが問題になっている時代でした。

 

レンズ付きのキットで、5万円台からが普通でした。これは、コンデジの上のランクにあたりました。

 

現在、コンデジをつくっているのは、CANONだけです。

 

パナソニックパナソニック最後のコンデジDC-TZ95Dを出したり、散発的に2,3のコンデジを販売しているメーカーはありますが、ランアップがそろっているのは、CANONだけになりました。

 

Ef-Mマウントがなくなったことは、入門用のカメラのマーケットが、なくなったことに対応しています。

 

RFマウントでも、APS-Cのカメラがありますが、入門用というよりは、携帯に便利なサブカメラという位置づけに見えます。

 

MFTも、Fuji filmも、入門用のミラーレス・カメラから、撤退しています。

 

ミラーレスの市場も成熟してきたので、ASP-Cの入門用のミラーレス・カメラを買うお金で、中古のフルサイズのミラーレス・カメラが買えます。

 

デジタルカメラ時代の交換レンズには、非球面レンズや、FDレンズが多用されていますが、それらを使っていないフィルム時代のレンズでも、十分によく写ります。もちろん、フィルム時代のレンズは、色収差が多いですが、色収差が致命傷にならないレベルに調整されています。

 

カメラは、家電製品の中では、中古市場が大きい特徴があります。

 

カメラの価格を見ていると、ひと時代前のオーデオを思い出させます。

 

高機能で高価格路線には、マーケットがありませんでした。

 

スピーカーが大きくないと低音はでません。

 

サンプリング周波数が高いハイレゾでなければ、高周波成分は入りません。

 

しかし、現在では、音楽は、スマホで聞くものです。

 

同様に、写真もスマホで見るものです。

 

解像度は、1000x1000で十分です。

 

問題のあるのは、ダイナミックレンジで、JpegのRGBバンド各8ビットでは、十分ではありません。

 

EF-Mマウントがなくなれば、RFマウントに乗り換えるか、ソニーのEマウントにするか考えています。

 

プロのカメラマンは、機材のコストを気にしないとも言われます。

 

これは、撮影の準備にかかるコストが大きいので、機材のコストは問題にならないという判断でもあります。

 

しかし、「写真はスマホで見るもの」になってしまいした。

 

つまり、プロのカメラマンが、写真を売るマーケットがあるというのは、都市伝説になりつつあります。

 

kakaku.comのコメント欄には、プロ、ハイアマ、アマの区別があります。

 

しかし、鳥の撮影の場合であれば、プロ、ハイアマ、アマの違いよりも、機材の違いが圧倒的に効いています。

 

犬の写真を撮影するときに、以前は、背景をどの程度ぼかすかを考えて、絞り優先で、撮影していました。この方法では、シーン毎に、絞りを設定しなおすので、シャッターチャンスを逃しやすいです。

 

最近では、もっぱら、iAモードを使っています。対象が動く場合(犬)には、iAモードの方が、シャッターチャンスを逃さないこと、失敗が少ないことに気づいたからです。

 

これは、自動車のマニュアルクラッチとオートクラッチに似ています。

 

画像認識で対象物を判断しながら、カメラの最適な撮影設定ができるようになると、プロのカメラマンが、iAモードに勝てることはなくなると思われます。

 

プロのカメラマンというビジネスがいつまであるか、わからないと思います。

 

最後に残された部分は結局、「主題は何か」だけになると思います。