いとし藤の写真(12)

今回のテーマは「透明な画像データ形式」です。

 

写真を休止して、それまで封印してきた複数の素材を組わせるデザインに移行するには、透明な(アルファチャンネル)を含む画像形式で、素材を保存する必要があります。

 

Jpegは、アルファチャンネルをサポートしていません。

アルファチャンネルサポートは、PNGか、GIFになります。

GIFは256色しかサポ―トしていないので、PNGしか選択肢はありません。

 

PNG(8ビット)は、1670万色サポートなので、Jpegより、画像が劣化することはありません。

 

はてなブログMedia」の記事編集画面から投稿できる画像ファイルの形式は、JPEG、GIF(アニメーションGIFを含む)、PNGのいずれかです。 1枚で、長辺が10,000pxかつファイルサイズが10MBまでの画像に対応しています。

 

アニメーションを使わなければ、JPEGPNGになります。

以下のアドビの解説では、PNGは1670万色(RGB8ビット)になっていますが、PNG(16ビット)の書式もあります。

PNGフォーマットは、可逆圧縮ですが、ファイルサイズが大きくなるので、darktableでは、圧縮レベルが設定できます。

 

写真1(1080x780)のもとの画像(4994x3607)でテストしてみた結果は、以下です。

ちなみに、写真1は、JPEGの95%圧縮で、671 Bしかありません。

 

RAWの画像ファイルサイズは、23.09MBです。

 

PNGの圧縮指定は、JPEGの%とは異なり、レベル指定で、小さい方が圧縮されない仕様になっています。

 

Jpeg 100% 25831 B

Jpeg 95%   10753 B

PNG8   L0  52883 B

PNG16  L0      105738 B

PNG16  L3      90652 B

 

Jpegの100%はRAWファイルのサイズを越えています。

以上全てで、はてなブログMediaの上限の10Mを越えています。

 

darktableを使っていると、8ビット(256階調)は、狭すぎる気になります。

 

一方デザインの世界では、8ビットのPNGで不足すると考える人はいないようでです。

 

アルファチャンネル付の写真には、8ビットのPNGをつかうしか方法はなさそうです。

 

フォーマット変換の前の圧縮オプションについては、悩ましいところです。

 

なお、アドビは、HDRフォーマットについてはなにも書いていません。

 

アドビは、写真をデザインの一部として扱っている気がします。

 

写真1

 

参考

 

1)jpg:1670万色=2^8 x 2^8 x 2^8、

アルファチャンネル不可

非可逆圧縮

通常、CMYKではなく、 RGBをサポート

 

2)PNG(Portable Network Graphics):1670万

アルファチャンネルサポート

可逆圧縮

WEB向けで、CMYKカラーモードは非サポート

EXIFデータの埋め込みができない

 

3)TIFF(Tag Image File Format)

自由度が高いコンテナ

画像情報やデータを追加でタグ付け可能

 

4)GIF:256色

アルファチャンネルサポート

アニメーション可能

 

5)WebP

小さいサイズで、高品質の画像がweb表示

可逆圧縮または、非可逆圧縮

アニメーション可能

最大サイズは16,383 x 16,383ピクセル

 

6) DNG(DigitalNegative)

HDRの合成画像

 

 

7)参考:ベクター

SVG(Scalable Vector Graphics)

 

 

 

www.adobe.com