前回の撮影例は、ズームレンズを使っていますので、F2.8です。
今回は、F1.4の単焦点レンズの例です。
カメラは、Kiss Mで、レンズは、シグマの16mmF1.4です。
写真1は、1/60秒、F1.4、ISO320です。
カメラにも、レンズに手ぶれ防止はついていません。
絞り優先で、F1.4で撮影しています。
ISOは、320まであがっていますが、一般には、ノイズが出るレベルではありません。
1/60秒は、ブレるか、ブレないか微妙なシャッター速度です。
写真1は、ランタンがボケて見えますので、手ブレの可能性があります。
写真2は、写真1の拡大版です。ブレはありませんが、光がこぼれているように見え、解像度は高くありません。
実は、このレンズは、F8まで絞ると、解像度が上がります。
F8まで絞ると、ISOをあげる必要があります。
F値は、1.4,2,2.8,4,5.6,8が1段のピッチなので、差が5段あります。
ISOは、640,1280,2560,5120,10240が1段のピッチなので、5段だと、ISO10240になります。
シャッター速度は、1/60,1/30,1/15,1/8,1/4,1/2が1段のピッチですが、ここでは、手振れ防止が利きませんので、三脚を立てる必要があります。
正解は、三脚を立てて、1/2秒で撮影することかもしれません。
たしかに、単焦点レンズの解像度は、ズームより高いです。
しかし、ズームには手振れ防止が3.5段ついています。
ズームであれば、F4(+3段)、シャッター速度1/15秒(ー2段)、ISO640(ー1段)で、手持ちで撮影できる計算になります。
実際には、Kiss Mの手振れ防止では、1/15秒は難しいので、1/30秒、ISO1280になるかもしれませんが、そうなると、単焦点レンズを持ち出すメリットは小さくなります。
折角、F1.4のレンズを持ち出したのですから、F1.4で使いたくなりますが、イルミネーションでは、上手くいきません。
もう一つの問題は、三脚を使わないとカメラを完全に静止させられないことです。
写真2では、目立った手ブレはありませんが、手ぶれ防止が少しでもあれば、よりクリアーになった気もします。
写真3は、別のランタンです。写真3は、1/60秒、F1.4、ISO200です。
オリンパスとニコンのカメラでは、基準ISOは200ですが、kiss Mha
100です。ISO200は、1段ノイズが載ったISOになりますが、通常は、ノイズが問題にならないと思われます。
写真4は、写真3の拡大版です。
光量が少ないので、ISO200であれば、クリアーとは言えません。
つくば市のHPの写真は、フレームが、ランタンで、覆いつくされていました。
風景の暗さを再現するのではなく、ともかく、光量がとれるアングルをねらうという考え方に見えます。もちろん、そのアングルでは、空間の広がりが感じられなくなります。
まとめますと、F1.4の手ブレなしの単焦点レンズのベストな撮影条件を決めかねています。
融通の利く、手ブレ付きのズームでよかった気もします。
おそらく、影の少ない室内であれば、F1.4は、その明るさがいきたと思いますが、明暗差の大きな野外では、レンズの明るさをいかすことは難しいです。