秋を撮る(5)

 

1)シャッタースピード

 

手ブレ、被写体ブレを防ぐには、シャッタースピードをあげなければなりません。

 

これは、撮影の基本です。にもかかわらず、手ブレ、被写体ブレで失敗することが多いため、マックス・フォスターさんも、被写体ブレの項を起こして注意しています。

 

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ショットのレビュー時に葉のシャープネスを確認します。

撮影時に画像を確認し、100% にズームインして、動きによるブレが発生していないことを確認します。シャッター速度を上げるだけで、問題が解決できます。

 

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ポイントは、「100% にズームイン」です。

 

写真1の左が100%ズームインで、右が全景です。

 

100%ズームインは効果が絶大です。

 

手ブレ、被写体ぶれの要点をCanonの説明を参考にして、要点をまとめてみました。

なお、画角は、フルサイズセンサーの場合です。クロップセンサーの場合には、換算画角を使うと書いた文献が多いです。

 

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一般的に、手ぶれするシャッタースピードの目安は「1/焦点距離」秒以上といわれており、たとえば200mmの望遠レンズなら最低でも1/250秒より速いシャッタースピードでなければ写真がぶれてしまいます。

 

手ぶれを起こしそうなシャッタースピードなら三脚を使うか、ISO感度を上げてシャッタースピードを速くして手ぶれを防ぎましょう。

 

被写体ぶれは手ぶれと違い、三脚を使っても防げません。ストロボを利用したり、ISO感度を上げたりしてシャッタースピードを速くして対応しましょう。

 

暗い撮影シーンでシャッタースピードを稼ぎたい場合には、光を電子的に増幅させる「ISO感度」を上げるなどして、適切な明るさになるように調整することがおすすめです。

 

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説明は簡単に書いてありますが、簡単ではありません。

 

デジタルカメラの説明は、フィルムカメラに準じている場合が多いです。

 

フィルムカメラの場合には、フィルムを入れた後で、ISOの変更はできませんでした。

 

ISOの変更は、フィルムを入れ替えることです。

 

このため、カメラのメカニックは、ISOは頻繁に変えないという前提でできています。

 

ISO感度を上げて」という記述は、ISOオートを使わない前提です。

 

フィルムカメラから入ったプロのカメラマンは、ISOオートは使わないと推測します。

 

ISOが勝手に動くと、撮影条件が、分らなくなりますので不都合です。

 

2ダイヤルの機種であれば、1つのダイヤルにISOを割り当てる方法もあります。

 

筆者は、今のところ、ベースのISOをレンズの明るさや光の条件で変える方法で対応しています。

 

フジフィルムのように、絞り、シッター速度、ISOの3ダイヤルが一番分かり易いです。

 

1ダイヤルの場合には、FnキーにISOを割り当てることで、変更が簡単になります。

 

引用文献

 

手ぶれ補正  Canon

https://ptl.imagegateway.net/contents/original/glossary/%E6%89%8B%E3%81%B6%E3%82%8C%E8%A3%9C%E6%AD%A3.html

 

手ぶれ、被写体ぶれ  Canon

https://ptl.imagegateway.net/contents/original/glossary/%E6%89%8B%E3%81%B6%E3%82%8C.html

 

野鳥の撮りかた4  きちんと構えてブレを防ぎましょう

https://global.canon/ja/environment/bird-branch/how-to-photograph-birds/lesson4/index.html



 

写真1