パラメトリックマスク(2)

前回は、パラメトリックマスクの使い方の全体の流れを説明しました。

 

その際に、スライダーの使い方は、操作して見ればわかるという前提で、説明していませんでした。

 

今回は、スライダーの使い方を補足します。

 

写真1が、サンプル画像です。

 

今回は、モノクロームモジュールを使って、トラクターのオレンジ色以外をモノクロに変換します。

 

写真2は、モノクロームモジュールで、パラメトリックマスクのサブメニューを開いて、右端の矢印アイコンをクリックして、メイン画面にピッカーを表示します。次に、マウスポインターで、メイン画面のポインターをトラクターのオレンジ色の屋根の上に移動させています。

 

そして、channel tabsのh (hue of LCh)を開いています。

 

hの横棒の上に、白い縦線が見えますが、これが、ピッカーのピクセルのh (hue of LCh)上の位置を示しています。

 

hの横棒の左右の端に、下向きと上向きの三角形が見えます。

 

この左右の三角形で挟まれた部分が、パラメトリックマスクで選択されたh (hue of LCh)のレンジです。

 

左右の三角形のスライダーの白い縦線を挟むように移動させます。

 

写真3が、三角形のスライダーを移動させた結果です。三角形のスライダーは、トラクタ―のオレンジ色の色が丁度消える当たりを選んで移動させます。

写真4を説明します。

 

左右の三角形のスラーダーは、右左に、各々上下2つあります。

 

左上、左下、右上、右下の4つです。

 

ここまで、上下の三角のスライダーは区別せずに扱ってきました。

 

左上、左下、右上、右下の4点で、長方形を作るイメージです。

 

上と下の三角形は、別々に移動させることができます。

 

左下と右下の三角形の間隔を、左上と右上の三角形の間隔より拡大して、長方形を台形に変更することができます。

 

写真4では、この変更を行っています。

 

写真4で見るとトラクターの後のプラウ(鋤)の部分の色が薄くなっています。

 

この部分は、台形の斜辺に対応していて、マスクの濃度が0から100%の間で変化しています。

 

写真5は、写真4のhの横棒の右端にあるプラス(+)アイコンをクリックして、マイナス(ー)に切り替えています。

 

こうするとグラデーションマスクが反転して、トラクター以外がモノクロになります。

 

この操作に伴い左上、左下、右上、右下の4点でできた台形の上下が反転します。

 

写真5では、4つの三角形のスライダーを操作していません。右端のプラスのアイコンをクリックしただけです。

 

写真6は、マニュアルにある4つの三角形の台形の説明図です。

 

マニュアルの説明は以下の通りです。

 

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チャンネルの入出力スライダー

 

各カラー チャンネル スライダーを使用して、台形の不透明度関数を作成できます。この目的のために、スライダーごとに 4 つのマーカーがあります。スライダーの上の 2 つの塗りつぶされた三角形は、不透明度が 1 である値の範囲を示します。スライダーの下の 2 つの白い三角形は、不透明度が 0 である範囲の値を示します。完全とゼロの間の中間点には、比例した不透明度が与えられます。

 

塗りつぶされた三角形、または内側のマーカーは、台形関数の閉じた (ほとんど狭い) エッジを示します。開いた三角形、または外側のマーカーは、台形関数の開いた (ほとんど広い) エッジを示します。マーカーの順序は常に変更されません。マーカーは互いに接触することはできますが、位置を切り替えることはできません。

 

各スライダーの右側にある極性 (+/-) ボタンは、「範囲選択range select」モードと「範囲選択解除range de-select」モードを切り替えます。上下の三角形のマーカーを交換することで視覚的に確認できます。これら 2 種類の台形関数は、次の図でグラフィカルに表されます。

 

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この部分は、マニュアルでは最も難解な部分です。

 

写真6では、プラスのアイコンと台形の4つの三角スライダー、マイナスのアイコンと逆台形の4つの三角スライダーが示されています。

 

マイナスのアイコンと台形の4つの三角スライダーという組合せはありうるのでしょうか。

 

写真7では、その点をチェックしています。

 

4つの三角形のスライダーは、写真6では、逆台形の形をしています。

 

ここでスライダーを動かしても、長方形にしかなりません。台形にはできません。

 

ですから、台形が逆台形かは気にせずに、対になっている上下の三角スライダーの位置がずれている場合には、その部分がマスクのグラデーションになっていると理解しておけばよいことになります。



写真1

 

 

 

 

写真2

 

 

 

 

写真3

 

 

 

写真4

 

 

 

写真5

 

 

写真6

 

 

写真7