EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM (2)

今回は、パノラマ合成の話です。

 

Kiss M/M2には、パノラマモードはありません。

 

また、DPPにも、パノラマ合成機能はありません。

 

パノラマ写真は、パノラマモードがなくとも、フレームの一部が重なるように、数枚を撮影してパノラマ合成すれば作成可能です。

 

Phoptoshopをお持ちでしたら、Photoshopが使えます。

 

パノラマ合成は、フリーのHuginでもできます。

 

Olympusのミラーレスカメラには、パノラマ合成モードが2種類あります。

 

1番目は、フレームの一部が重なるように、数枚を撮影するときのガイドラインがモニターに現れるものです。E-M1 Mark IとE-PL6などで、採用されていましたが、E-M1 Mark IIと    E-M1 Mark IIIでは、廃止されています。正直いって、この機能は、無くても困りません。パノラマモードで撮影しても、出来上がる画像は、普通に、順番に撮影するのと全く同じなので、撮影していて、どこがパノラマかよくわかりません。 

 

なお、OlympusのRAW現像ソフトのOM-Workspaceには、パノラマ合成モードがついています。

 

この方法であれば、Kiss M/M2でもできます。

 

2番目は、コンデジと同じように、シャッターを押しながら、カメラを回転させる方法です。この機能は、OlympusのE-PL10に搭載されています。パナソニックのGF10、fujifilmのX-T30、ソニーのα6400などの入門機にもついています。NikonのZ50にはついていないようです。

 

これは、手軽です。Kiss M/M2に、この機能がないのは残念です。

 

1番目の方法に話を戻します。

 

パノラマ合成は、上下左右にずらした写真を合成します。レンズの光軸の向きはほぼ、水平が原則です。光軸が斜めの場合には、この手法はつかえず、広角レンズを使うことになります。

 

EF-M11-22mm F4-5.6を実際に持ち出して、役にたった場合は、フランスの街中の教会を撮影した場合です。路地が狭くて後方に下がれないので、見上げるアングルが多くありました。この場合には、パノラマ合成が難しいと思われます。

 

つまり、建築写真をとる場合には、EF-M11-22mm F4-5.6は役に立ちます。

 

You tubeを見ていると、プロのカメラマンで、広角ズームは使うなという人もいます。

 

理由は、歪みが大きくなるからです。

 

歪みには独特の効果がありますが、あまり、多用すべきではない気もします。

 

ところで、写真1は、千葉県南房総市千倉町のちくらアートな海辺の散歩道の堤防アートの一部です。

 

堤防に書かれた横長の絵の場合、パノラマモードで、カメラを回転して撮影することはできません。

 

レンズの光軸が、堤防表面に垂直になるようカメラをおいて、キャスター付き三脚で、堤防と平行に、カメラを移動させながら、撮影するしか方法がなさそうです。

 

上手くやれば、パノラマ合成で対応可能かもしれません。

 

広角レンズでは、歯が立たないことは確かです。

 

Hugin - Panorama photo stitcher

https://hugin.sourceforge.io/

 

写真1