コンデジのマクロモード
写真1が、マクロレンズの画像(換算60mm)です。
写真2は、ニコンの1.7型センサーのコンデジの画像(換算22.75mm)です。
コンデジの場合の換算画角の計算には、次の係数を使います。
2.3型 5.58倍
1.7型 4.55倍
写真2は、F2.8ですが、主題のタネは、ボケていません。
このように、コンデジでは、F値によるボケを気にせずに、撮影できます。
深度合成
前回のマクロレンズを使った撮影で、ピントが浅いので、失敗を繰り返しました。
マクロレンズで撮影する場合には、三脚を立てて、マニュアル・フォーカスで撮影することが原則ですから、お手軽に、撮影できないのは、当然です。
とはいえ、昆虫や花専門のカメラマンのように、マクロ撮影時には、マクロしか撮影しないと割り切ることはできません。ここでは、風景と合わせて、マクロも撮りたいわけです。
そうするとカメラを2台体制にして、1台はマクロ用にするしかありません。
マクロレンズで、被写体深度が浅い問題は、フォーカス・ブランケットをつかって、深度合成するしか、最終的な解決策はありません。フォーカスブランケットのできるカメラは、増えていますが、カメラ内で、深度合成ができるカメラは、まだ、少ないです。
今回は、コンデジのTG-5をつかってみました。最新型のTG-6の一つ前の機種ですが、簡単に深度合成ができます。
RAW保存指定で、深度合成モードを使うと、最初の1枚のJpegとRAWのあとで、深度合成したJpegが保存されます。深度合成モードの撮影枚数は8枚ですが、そのまま、保存されるのは、最初の画像だけです。
深度合成モードでは、三脚を使うことが推奨されていますが、手持ちでも、7割くらいは成功します。
今回は手持ちで、撮影しました。
以下の画像は、2枚セットで、最初が、一番最初の画像、次が、深度合成をした画像です。
深度合成では、8枚の画像を自動的に合成しますので、7%程度、画像がトリミングされます。
掲載写真では、トリミングされた方が、大きく写ります。
写真3と4は、たねの写真です。
写真3の普通のマクロ撮影では、背景はぼけています。
写真4の深度合成画像では、背景が隅々まで見えて、かえってシュールな感じがします。
写真5と6は、マツカサの写真です。
深度合成した、写真6では、後方まで、ボケていません。
写真7と8は、花とタネの写真です。
深度合成した、写真8では、後方の花が、ボケていません。
写真9と10は、落ち葉と水滴の写真です。
この2枚では、写真10では、水滴が浮き上がって見えます。
深度合成は、写真10のように、それと気づかれずに使えれば、劇的な効果があります。
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