秋の紅葉の写真では、滝をいれると、見栄えがします。
滝に、限らず、風景写真では、水をいれることで、インパクトが増すことがよくあります。
滝の撮影については、シャッタースピードを遅くして、長時間露光で、落水をシルク状に表現するとよいとされています。
晴天の日であれば、シャッタースピードは短くなるので、光量をへらすために、NDフィルターをつけて、三脚を立てて、レリーズをつかうことが推奨されています。
今回の撮影現場には、実際に、三脚をたてて撮影している人もいましたので、基本に忠実に撮影している人もいます。
今回は、雲のある晴天の日に、三脚を立てずに、手持ちで、滝を撮影してみたので、その結果をまとめておきます。
カメラは、m4/3のオリンパスのOM1 MarkIIです。画角をフルサイズ換算にするには、2倍します。
写真1は、ISOは基本の200、絞りは、風景写真の鉄則のF8.0で、何もせずに撮影した滝です。
シャッター速度は、1/4秒ですが、かなりシルキーです。
写真2は、ISOを64に下げています。シャッター速度は、1/2秒です。
写真3は、ISOを64に下げ、絞りをF11に絞っています。シャッター速度は、1/1.6秒です。
写真1、写真2、写真3と次第に、水流はシルク状になっていきます。
しかし、シルク感が強くなると、水流の原型をとどめなくなります。
写真4は、写真1と同じように、ISOは基本の200、絞りは、風景写真の鉄則のF8.0で、何もせずに撮影した滝です。シャッター速度は、1/20秒です。
写真5は、ISOを64に下げ、絞りをF11に絞っています。シャッター速度は、1/6です。
写真4と写真5をみると、写真4の1/20秒では、いくらか、水流の粗さがみえますが、写真5は、やりすぎにみえます。
まとめます。
滝の水流を撮影する場合のシャッター速度は、1/10から1/4秒くらいでよいと思われます。
この程度のシャッター速度ではあれば、手持ちでも、撮影できます。
つまり、NDフィルタは無くても撮影できます。
失敗は、手振れとシルク感が強くなりすぎる場合です。
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