広角レンズとdarktable

9月22日の記事では、中秋の名月の風景写真の記載に、カメラのレンズのことも、入れてしまいました。今回は、カメラ関係の記載は、darktableのシリーズに分けて記載します。

写真1は、燧ヶ池の曼殊沙華と筑波山です。

カメラは、オリンパス OM1 mark IIで、レンズは、12-40mm f2.8のPROレンズです。このレンズは、各段に良いという訳ではありませんが、何を撮影しても80点のレベルにはなるので、撮影条件がわからないときに、便利に使っています。レンズは、m4/3にしては大きいので、所有しているオリンパスのもう一台カメラのPL-6につけて使ったことはありません。

写真1では、筑波山の2つの峰と、曼殊沙華が写っています。しかし、これでは、曼殊沙華が小さすぎます。

写真2では、曼殊沙華を大きく写しています。しかし、このアングルでは、筑波山の右の峰に木がかかってしまいます。

写真3は、筑波山に、木がかからないように、写真2より、もう少し下がっています。

このアングルでは、水平感を出すのが難しいです。

写真1,写真2,写真3は、共に、f8.0、12mm(換算24mm)で撮影しています。

撮影は、ため池の堤防の上で行っているので、あまり下がることができません。また、換算24㎜では、下がると水面が写る部分が小さくなってしまいます。

写真1,写真2,写真3は、空の部分があまりに小さく、窮屈な感じを与えています。できれば、もうすこし、空を入れたいです。

写真4は、翌日に、カメラを変えて、キャノンのkiss Mに、11-17mmのレンズをつけています。EF-Mマウントでは、広角レンズは、この1種類しかありません。ここでは、f8.0、11mm(換算17.6mm)で使っています。

写真4は、写真1,写真2,写真3より下がって撮影しています。周囲を少しトリミングしてありますので、換算画角は、17.6mmよりは、狭く(数字は大きく)なります。

写真4の構図は、写真4は、写真1,写真2,写真3よりは、よいです。

写真1,写真2,写真3の初日は快晴でしたが、写真4の2日目には、雲が出ています。

雲の影ができているためかもしれませんが、写真4の筑波山は、写真1,写真2,写真3より魅力がないようにみえます。

画像の線が、硬いのは、キャノンの特徴です。筆者は、キャノンのフルサイズのカメラは持っていませんが、画像編集用練習のRAWファイルを公開しているサイトから、キャノンのカメラのサンプル画像をダウロードしてみると、やはり、くっきり写っていますが、線が硬い印象を受けます。こうしたサイトは、カメラやレンズの特徴を確認するため、役に立ちます。

画像の線が硬いのは、カメラやレンズのチューニングの方針と思われます。

画像の印象が違うのは、解像感の違いかと考え、写真5では、ヘイズ処理をかけています。

写真6では、更に、コントラストイコラザーをかけています。

以上のように、風景写真で主に用いる広角写真で、解像感を高めるには、ヘイズ処理とコントラストイコライザイー(ここでは、写真7のdenoise & sharpen プリセット)が有効です。

なお、2日目は、曇っていますが、風景写真を撮影するには、快晴よりも、雲がある方が、向いています。これは、クラスド・スケープともいわれますが、雲を選ぶことで、写真の光線や構図の選択が可能になるためです。

換算24mmの画角があれば、大抵は広角側が不足することはありませんが、今回のように、足場が限定されている場合には、より広角が必要になることがあります。

 

 

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写真1

 

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写真2

 

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写真3

 

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写真4

 

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写真5

 

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写真6

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写真7

 

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