Aurélien PIERREさんが、5月22日に、奥様のポートレートのレタッチの説明をYou Tubeに、英語で投稿されています。詳しくは、そちらをみていただけばよいのです、50分くらいの長さがありますので、ここに、要点だけをまとめておきます。
前提として、ポートレートレタッチには、描画マスクを多用しています。筆者もタブレットはもっていますが、現在使っているパソコンは乗り換えたばかりで、タブレット(タブレットPCではなく、デジタイザーのこと)は非接続で、マウスのみで操作しています。
iPadなどのタブレットPCは、マウスを前提としていないので、ペンシル型のデバイスが使えます。一方、マウス環境では、ペンシル型のデバイスを使っている人は少ないと思われます。
要するに、マウス環境では、PIERREさんのYou Tubeを再現することは難しいのです。描画マスクを、パラメトリックマスクに置き換えて、うまくいくこともありますが、これは、うまくいくこともあるレベルです。
そうすると、マウス環境の場合、PIERREさんのYou Tubeから、使える部分を切り離してパーツ化することがよいと思われます。また、PIERREさんのYou Tubeは、現行よりひとつ新しいdarktable3.6を使っています。現行のdarktable3.4では、できない部分があるかもしれません。なお、新しいバージョンは7月には出るようです。
You Tubeでつかわれているモジュールは以下です。今回は、surface blueを取り上げます。
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color caliblation
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clour balnce RGB
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retouch
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surface blue
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exposure
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exposure1
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exposure2
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toneequalizer
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toneequalizer1
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toneequalizer2
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liqulity
surface blue の効果
スキンレタッチに推奨のパラメータは以下です。
radius 20
red 0.2
green 0.2
blue 0.2
写真1は、左は元の画像、右が、全体に、surface blueをかけています。
肌はなめらかになっていますが、髪の毛もぼやけています。ですから、マスクをかける必要があります。
写真2は、露光モジュールのパラメータ入力のトラブルです。このモードでは、キーボードから、数字を入れて直接設定できるはずなのですが、なぜか、テンキーでしか設定できなくなってしまいました。テンキーであれば使えることに気づいたのは、作業が進んだ後です。このため、設定した数字が上記から、すこしずれています。
さて、今回は、マウス環境を考えて、最初に、あえて、パラメトリックマスクを試してみます。
写真3は、髪にかからないように、パラメトリックマスクを設定したものです。
写真4は、その処理結果ですが、右の画面でも髪はボケていませんが、肌のなめらかさも不足しています。
写真5は、パラメトリックマスクをより強くしたものです。
写真6は、その結果です。肌はなめらかになっていますが、髪の一部がボケています。
写真7では、描画マスクをためしています。
写真8は、その結果です。グラデーションの部分の幅が広すぎて、髪が一部ボケています。
理想としては、グラデーションの部分を小さくして、描画マスクを使うことです。
ペンではなく、マウス操作で、どこまで、正確なマスクを作れるかに問題は集約されます。
今回は、ここまでです。
写真は、「FREE RAW PHOTOS FOR EDITING」のものです。
https://www.youtube.com/watch?v=Kqfo3h4Dbe8
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FREE RAW PHOTOS FOR EDITING
https://www.signatureedits.com/free-raw-photos/
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