darktableのフィルムシミュレーション(4)~darktableのプリセットとスタイルファイル(8)

Fuji X-T20 film simulation packs by Stuart Sowerby(3)

前回で、Stuart SowerbyのFuji Film Simulation Profilesの話は終わりにしたつもりだったのですが、良く調べたら問題が見つかりましたので、補足します。

今まで、Stuart SowerbyのFuji Film Simulation Profilesの2017年のバージョンを紹介していましたが、最新版は2018年でした。

2018年版の説明は以下です。

 


2018年1月3日更新– Acrosを含むX100Fをベースにした新しいフィルムシムが利用可能になりました! 詳細については、以下をお読みください。 ページの下部に古いシム(XTransII v3)があります。

(中略)

Fuji XTrans III –RawTherapeeおよびAffinityPhotoですぐに使用できるプロファイル。

Fuji XTrans III [Luminar] – Luminar2018のプリセット。

Fuji XTrans III [3DL] – 3DL LUTは、それらをサポートするすべてのソフトウェア(Affinity / Luminar / On1など)で使用されます。

Fuji XTrans III [ProPhoto] – Affinity Photoで使用されるProPhotoプロファイル。

Fuji XTrans III [dtstyle] –DarktableコミュニティのAndyCostanzaがHaldCLUTのオリジナルから変換したDarktableプロファイル。

(中略)

RawTherapee – HaldCLUTパッケージをインストールし、インストール場所に移動してプロファイルをサブフォルダーに追加してから、RTを再起動します。

適用する前に、自動レベルを無効にし、露出スライダーをリセットすることを忘れないでください!

AffinityLUTの調整は、作業色空間の影響を受けます。 標準プロファイルはsRGBであり、別の色空間で使用すると望ましくない結果が得られます。 ここからProPhotoLUTをダウンロードできます。または、別のスペースで作業している場合は、AffinityでIDイメージと各プロファイルを開き、[エクスポート設定]で選択した正しいICCプロファイルを使用してPNGとしてエクスポートすることで独自のLUTを作成できます。 RAWアシスタントでトーンカーブを無効にすることを忘れないでください!

Luminar(3DL)– LUTフィルターを追加し、3DLを選択します。 Luminarは、書き込み時に無効にできないトーンカーブをデフォルトで画像に適用します。これにより、LUTが適用されたときに画像のコントラストが高くなりすぎます。ありがたいことに、LUTフィルターには独自のコントラスト/彩度スライダーがあります。コントラストを-45に設定し、彩度を20に設定すると、これが補正され、他のアプリケーションと非常によく似た結果が得られます。


このうち、Fuji XTrans III [dtstyle] は、使うべきでないことは既に述べました。また、Fuji XTrans III [Luminar] は、darktableでは、つかえません。

darktanleで読み込めるファイルは、3d lutモジュールで対応している次のファイルです。

  1. Fuji XTrans III –RawTherapeeおよびAffinityPhoto: *.png

  2. Fuji XTrans III [3DL] : *.3dl

  3. Fuji XTrans III [ProPhoto] *.png

写真1は、左(1.)と、右(2.)の比較です。この2つには、ほとんど差がありません。

写真2は、左(1.)と、右(3.)の比較です。右は、velviaにしては、色が白すぎます。

darktableで、3.のProPhoto用のデータを読むメリットはないので、右の3.は、普通は使いません。

読み込めるので、ためしただけです。

結果からみれば、1.でも、2.でもよいのですが、3.をみると、pngファイルの自由度は高いので、それが原因のトラブルを避けるには、2.が良いと思われます。

ということで、darktableのStuart SowerbyのFujiフィルムのシミュレーションには、RawTherapee用 よりも、3DL用を推奨します。

 

  • Fuji Film Simulation Profiles [Stuart Sowerby] 2018

https://blog.sowerby.me/fuji-film-simulation-profiles/

  • Fuji X-T20 film simulation packs for Darktable and RawTherapee by Stuart Sowerby 2017

https://thepenguin.eu/2018-01-21-fuji-xt20-film-simulation-packs-for-darktable-and-rawrtherapee/

 

 

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写真1 RawTherapee と3DL

 

 

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写真2 RawTherapee とPhotoPro

 

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