5月第5週の東京都の感染者数のまとめ
5月の第5週も終わるので、今週の5月29日までの感染者データをまとめておきます。
Google Transitデータも更新しました。
Googleの予測データも、5月26日版に更新して、これも7日移動平均をEstimatedでプロットしてあります。
東京都の検査データは5月27日に更新されています。
2021年5月27日 の(7日間移動平均値をもとに算出した)検査の陽性率は、5.3%(5.8, 6.8, 8.6, 6.9, 5.9, 5.2, 4.8, 4.2, 3.7, 3.7, 3.5, 3.3) %で、検査人数は7810.1人(7877.4, 9419.4, 6331.4, 7903.6, 8450.0, 7633.4, 7086.7, 6588.0, 6688.9, 6035.3, 6760.7, 6417.9) 人です。()は、5月21日、5月13日 、5月6日、4月29日、4月22日、4月15日、4月8日、4月1日、3月23日、3月19日、3月16日と3月9日の速報値です。検査データが、更新されると、データは日付をさかのぼって修正されますが、以上の値は速報値の暫定値です。
検査数が減って、陽性率も下がっています。
行動制限率は、7日移動平均では、-50%くらいまで減って、-34%までもどしています。今週は、感染者数は減少速度は落ちていますが、まだ、減少しています。
図1の5月26日のGoogle予測は、感染者数は100人まで下がるというものです。
1週間前に5月17日のGoogle予測は、200人まで下がるというものでした。2週間前に5月12日のGoogle予測は、400人まで下がるというものでした。3週間前の5月5日のGoogle予測では、700人前後で推移していました。4週間前の4月28日のGoogle予測では、1500人くらいまで増えた後で、減少するという予測でした。5週間前の4月21日のGoogle予測は、ピークで800人になり、600人まで落ちるという予測でした。6週間前の4月14日の4週間後の予測は、2800人、7週間前の4月8日の4週間後の予測は、1600人でした。
図2に、11月1日からの東京都の経路不明率と陽性率を示します。経路不明率は60%くらいの高止まりだったのが、少し下がって、また60%に戻しています。一方、陽性率は、減少傾向にあります。
図3に、感染者数の1週間前の同じ曜日との差を示しています。東京都が前週との比を使うようになったので、前週との減少比率(1week_ratio)もプロットしてあります。感染者数は増加です。この行動制限率は移動平均ではなく、生の値で、日付は12日ずらしています。先々週は、5月20日頃から、減少が止まると予想しましたが、今のところ、まだ、減少が続いています。
図4は、検査数です。検査数は減少傾向にあります。
表1は、1週間前の同じ曜日の検査数との差(1wd_per)をしめしています。この値に、右の列の陽性率(f)をかけて、検査数減少に伴う感染者数の減少効果を(1wd_f)で計算しています。この値と、実際の7日平均の陽性者数の1週間前の同じ曜日の感染者数との差(1wd_fa)をしめしています。これから、見ると、ここ1週間では、感染者数の減少のうち、検査数の減少による効果は半分くらいです。つまり、検査数を補正しても、まだ、感染者数の減少効果はあります。その大きさは1週間で100人程度なので、7で割れば、14人程度になります。感染者数を600人とすれば、2%程度になります。つまり、まだ、減っていますが、減少速度は落ちています。
図4には、検査数減少に伴う感染者数の減少効果を(1wd_f)を横軸に、1週間前の同じ曜日の感染者数との差(1wd_fa)を縦軸にとって、散布図を書いています。上記の傾向が確認できます。
表1 検査数の影響の整理
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NHK特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
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都内の最新感染動向
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
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Google Mobile Report
https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2021.5.29>2021-5-27version.