５月第４週の東京都の感染者数のまとめ～コロナウイルスのデータサイエンス（２０６）

５月第４週の東京都の感染者数のまとめ

5月の第４週も終わるので、今週の5月22日までの感染者データをまとめておきます。

Google Transitデータも更新しました。

Googleの予測データも、5月17日版に更新して、これも7日移動平均をEstimatedでプロットしてあります。

東京都の検査データは5月21日に更新されています。

2021年5月21日の（７日間移動平均値をもとに算出した）検査の陽性率は、5.8%(6.8,8.6,6.9,5.9,5.2,4.8,4.2,3.7, 3.7, 3.5, 3.3) %で、検査人数は7877.4人(9419.4,6331.4,7903.6,8450.0,7633.4,7086.7,6588.0,6688.9, 6035.3, 6760.7, 6417.9) 人です。()は、5月13日、5月6日、4月29日、4月22日、4月15日、4月8日、4月1日、3月23日、3月19日、3月16日と3月9日の速報値です。検査データが、更新されると、データは日付をさかのぼって修正されますが、以上の値は速報値の暫定値です。

検査数が減って、陽性率が上がっています。

図１が、5月17日版のGoogleの予測値と、東京都の感染者数、経路不明感染者数です。

行動制限率は、7日移動平均では、-50%くらいまで減って、-30%までもどしています。-50%は、連休効果です。-30%は非常事態宣言の効果です。今週は、感染者数の増加がとまってきましたが、連休効果が効いています。連休の行動制限の効果は、ほぼ切れていますが、緊急事態宣言で、-10% 位は行動制限が大きくなっています。この効果で、どの程度抑制ができるかが、今後の課題です。あとは、変異ウイルスの評価次第と思われます。変異ウイルスが効けば、感染者数は増加します。

ここ1週間は、感染者数は、減っています

図1のGoogle予測は、感染者数は200人まで下がるというものです。

１週間前に5月12日のGooggle予測は、400人まで下がるというものでした。２週間前の5月5日のGoogle予測では、700人前後で推移していました。３週間前の4月28日のGoogle予測では、1500人くらいまで増えた後で、減少するという予測でした。４週間前の４月21日のGoogle予測は、ピークで800人になり、600人まで落ちるという予測でした。５週間前の4月14日の4週間後の予測は、2800人、６週間前の4月8日の4週間後の予測は、1600人でした。

図２に、11月1日からの東京都の経路不明率と陽性率を示します。経路不明率は60%くらいの高止まりだったのが、少し下がって、また60%に戻しています。一方、陽性率は、増加がおさまってきていますが、高止まりです。

図３に、感染者数の1週間前の同じ曜日との差を示しています。東京都が前週との比を使うようになったので、前週との減少比率（1week_ratio）もプロットしてあります。感染者数は増加です。この行動制限率は移動平均ではなく、生の値で、日付は12日ずらしています。-60％まで下がった日が3回あります。これは連休効果です。ここまで下がったのは、1月以来です。先週は、5月20日頃から、減少が止まると予想しましたが、今のところ、減少が続いています。ただし、行動制限は、弱まってきてますので、今のままで増加が止まると考えることは難しいです。また、図には、示していませんが、今週は、先週より、PCRの検査数が減っています。７日移動平均で検査人数は、21日が、7877.4人、13日が、9419.4人です。今後、検査人数が増えれば、感染者数は増加してくると思われます。