アップルのM1と業界地図変動

アップルがM1の搭載機種の発売を決めてきました。

現在、OSとアプリケーションの対応は次のようになっています。

調べると、データソースと時期で、数字が、大きく異なるので、ここは、独断と偏見で集約して数字を出して出典はのせないことにします。気になる人は、検索してみてください。数字は怪しいですが、オーダーはあっていると思います。

アンドロイド 320万本

iOS 180万本

windows 10万本

MacOS    5万本

Linux     5万本

稼働台数も、筆者の独断推定です。

iPhone   23億台

iPad 4億台

アンドロイドスマホ 25億台

アンドロイド タブレット 5億台

Chrome OS PC 1億台未満

Windowsモバイル 撤退

Windows PC 10億台

Mac    2億台

Linux    1億台

タブレットは、アバウトにスマホの2割と推定しています。

以上をまとめると、アプリケーションの数では、アンドロイドの一人勝ちです。

前回のべましたように、Googleドキュメントがあればオフィスがなくても問題がないので、普通使いには、Chrome OS(実体はアンドロイド)で十分と思われます。

現在使われている端末数をみれば、アンドロイド以外のiPhoneも、Windowsもそれなりのシェアがあります。しかし、将来の展開を考えれば、アンドロイドのアプリの数が効いてくることは間違いありません。

Macは、昔からデザイナイー御用達のところがあります。ただし、デザイン目的では、マウスは使えません。Macタブレットをつけるか、iPadを使うことになります。iPadとアップルPencilの性能があがってきたので、MacからiPadに切り替えているデザイナーも増えていると思われます。こう考えると、Macがお荷物になる前に手を打ったとも言えます。

Wikiによれば、新しいMacでは、MacOSアプリもIOSアプリも作動するようです。

(以下、引用)


M1を搭載したMacでもRosetta 2の動的バイナリ変換テクノロジによって、Intel x86 CPU用に構築されたソフトウェアを高速に実行できる。

iPhoneiPadのアプリをM1搭載Macで動かすことができる。


つまり、アップルは、MacOSを捨てる可能性も選択肢に入れたことになります。

一方のマイクロソフトは、Windowsモバイルから撤退しています。Microsoft Storeの業績もあまりよくないようです。フリーで入手できるソフトをわざわざ、お金を払ってMicrosoft Store経由で、インストールする人は少ないでしょう。iPadとの比較でいえば、Surfaceの売り上げが焦点になりそうです。

マイクロソフトは、アマゾンに次ぐ、クラウドサービスの提供元なので、Windowsの1本足打法ではありません。とはいえ、Windowsとオフィスが売れなくなると、それなりのダメージがあると思います。一方、ハードウェアを作っているサードパーティは、Windowsがだめなら、アンドロイドに切り替えるでしょう。つまり、マイクロソフトが、良い手を打てなければ、WindowsからChrome OSへの切り替えが進みます。このシナリオでは、現行のままのMacはシャアが小さすぎてアウトになります。今回のアップルの戦略はこのあたりも見据えていると思います。

LinuxのPCのユーザーは、開発部隊が中心なので、数は少ないけれど、OSとしてのLinuxは残ると思われます。ただし、現実問題として、ハードウェアは、安価なWindows PC用を流用しています。安価なWindows PC用のハードウェアが入手できなくなると、Linuxの将来にも暗雲が立ちこめます。その場合には、アンドロイド用のハードウェアを流用せざるを得なくなると思われます。周辺機器は問題ないと思いますが、CPU回りは、マザーボードを変えないと難しいのではないでしょうか。

以上のように考えると、これから、マイクロソフトインテルの打ってくる戦略が注目されます。また、Googleも独自のチップの開発を進めています。Googleは最大規模のLinuxユーザーですから、開発用OSとしてLinuxをすぐに捨てることはないと思われます。この点では、アンドロイド以外のGoogleの戦略にも注目したいと思います。

 

Apple M1 wiki

https://ja.wikipedia.org/wiki/Apple_M1