新緑がきれいな季節になってきました。ソメイヨシノのピンクもそうですが、新録の緑をきれいに表現するのも難しいです。
ここでは、例を使って説明します。
写真1は、カラーキャリブレーションです。色を問題にするのであれば、最初にカラーキャリブレーションをしっかり行う必要があります。
晴れの日なので、daylightが基本になります。adaptationはLinearよりCAT16の方がよいと思われました。
写真2は、カラーバランスです。output saturationを調整する方法が基本です。
写真3は、サクラの場合のように、factorも調整しています。ここでは、緑は、mid-tonesになりますので、そこを上げて、shadowsとhighlightsを下げています。mid-tonesは、factorだけでなく、hueを調整して、saturationを少しだけかけています。
写真4は、カラーゾーンの処理で、左が処理なし、右が処理ありです。ここで見るレベルまで、色をいじると、不自然になります。これより、弱めにかけることが必要です。カラーゾーンでは、効果があり、かつ不自然でないレベルの画像をつくることは、難しいです。
写真5は、コントラストイコライザーのchromaを調整したものです。カラーゾーンよりは、不自然な表現になりにくいと感じられます。
色を調整できるモジュールは限られますので、基本は、カラーバランスで処理し、微調整を、カラーゾーンまたは、コントラストイコライザーで調整するのがよいと思います。