3月第2週の東京都の感染者数の変化~コロナウィルスのデータサイエンス(191)

3月第2週の東京都の感染者数の変化

3月10日に、東京都の検査データが更新されました。その後、3月に入って、感染者数の減少のペースが落ちているように見えます。そこで「3月第1週の東京都の感染者数のまとめ~コロナウィルスのデータサイエンス(190)」で扱えなかった、3月10日の検査データをチェックしておきます。

2021年3月9日 の(7日間移動平均値をもとに算出した)検査の陽性率は、3.3 %で、検査人数は6,417.9 人です。検査データが、更新されると、データは日付をさかのぼって修正されますので、最新の陽性率は、暫定値です。

図1が、 東京都の前週の同じ曜日との感染者数の差(横軸)と陽性率の差(縦軸)です。

水色のエリアが、感染者数の差(横軸)と陽性率の差(縦軸)ともに、減少している場合です。

赤色のエリアが、感染者数の差(横軸)と陽性率の差(縦軸)ともに、増加している場合です。

原点の右下の白色のエリアが、感染者数の差(横軸)は、増加し、陽性率の差(縦軸)は、減少している場合です。

原点の左上の白色のエリアが、感染者数の差(横軸)は、減少し、陽性率の差(縦軸)は、増加している場合です。

感染者数の減少は、検査数の減少、または、陽性率の減少があると発生します。

図1から、陽性率の減少と検査数の減少は、ともに、止まっているように見えます。

図2には、3月9日までの陽性率と、3月10日までの経路不明率を載せています。検査データが、更新されると、データは日付をさかのぼって修正されますので、最新の陽性率は、暫定値です。一方、経路不明率は、変更されません。図2から見ると、陽性率の低下はほぼ、止まっています。

図3は、感染者数の1週間前との比較と、Googleの東京のTransitデータです。Transitデータは、感染者数の波形に合うように、日付をずらしています。青線は、感染者数の1週間前との差です。左軸で、ゼロは赤線になります。グレーの線は、感染者数の1週間前との比です。右軸で、ゼロは緑線になります。グレーの線は変動が大きいですが、青線をみると感染者数の変動はなくなっています。

オレンジの線が、Google Transitで右目盛りになります。緩やかですが、増加しているように見えます。

 

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図1 東京都の前週の同じ曜日との感染者数の差(横軸)と陽性率の差(縦軸)

 

 

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図2 東京都の経路不明率と陽性率(左軸:経路不明率%、右軸:陽性率%)

 

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図3 東京都の感染者数の前週の同じ曜日との比較とGoogle Transit(左軸:感染者数の差、人、右軸:行動制限率%、右軸:感染者数の比x(ー1))

 

  • NHK特設サイト

https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/

  • 都内の最新感染動向

https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2021.3.11>2021-3-9version.