3月第1週の東京都の感染者数のまとめ
3月の第1週も終わるので、今週の3月6日までの感染者データをまとめておきます。
Google Transitデータも更新しました。
Googleの予測データも、3月3日版に更新して、これも7日移動平均をEstimatedでプロットしてあります。
図1に、1週間前の同じ曜日との検査数と陽性率の差を示します。3月に入って、検査数の減少はなくなり、陽性率がかろうじて減少しています。検査人数を6000人、陽性率の減少を0.5%とすれば、1週間の感染者数の減少は30人になります。陽性率の減少を0.3%とすれば、18人になります。陽性率が引き続き0.3から0.5%減少し続ければ、1週間でこの程度の感染者数の減少が期待できます。現在の陽性率は3.2%なので、これを下げるのは容易でないと思われます。
図2が、3月3日版のGoogleの予測値と、東京都の感染者数、経路不明感染者数です。
行動制限率は、7日移動平均では、ー35%くらいまで戻っています。行動制限率がアップダウンしている理由は、特異日の影響です。図4の行動制限率(オレンジ色の線)は、移動平均しない生の値です。図1と図4のでタイムラグの入れ方が違いますので、値は、移動平均の有無だけでなく、日付方向に少しずれています。図4の行動制限率(Google Transit)を見ると、グラフが、V字型になっている特異日を除けば、行動制限率は一貫して、緩んできています。図2では、感染者数と経路不明感染者数の減少は止まっているように見えます。
図1のGoogle予測は、これからの4週間で、感染者数は、200人を切るという予測です。
図3に、11月1日からの東京都の経路不明率と陽性率を示します。陽性率は、まだ、下がり続けているようにみえます。ただし、速度は非常にゆっくりです。経路不明率は、変動をならせば、ほぼ一定になっているように見えます。
図4に、感染者数の1週間前の同じ曜日との差を示しています。東京都が前週との比を使うようになったので、前週との減少比率(1week_ratio)もプロットしてあります。行動制限率は緩やかに、減少しているように見えます。感染者数の差(青色の線;左軸目盛)は、ほぼゼロになっています。感染者数の減少比率(グレーの線;右軸)は、変動が大きくなっていますが、全体のトレンドは0%より、上に向かっているようにも見えます。
まとめ
以上のように、直近3日は、7日移動平均では、感染差数の減少は止まっているように見えますが、トレンドとして見るには、期間が短すぎるので、もう少し様子を見るべきです。図1をみると、今後の1週間で、感染者数が、18から30人くらいは減るかもしれません。30人減った場合には、感染者数は250人前後、陽性率は、2.7%前後になります。東京都の緊急事態宣言は、2週間延長されましたが、過去の4週間の緊急事態宣言の間にも、行動制限率は徐々に緩んできています。その傾向が、次の2週間も続き、行動制限率は更に緩んで、ー32%くらいまで戻す可能性があります。そうすると、以前に推測したように、感染者数200人の壁を切るのは容易でないと思います。
-
COVID-19 感染予測 (日本版) 3月3日版
-
NHK特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
-
都内の最新感染動向
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
-
Google Mobile Report
https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2021.3.6>2021-3-4version.