2月第3週の東京都の感染者数のまとめ
2月の第3週も終わるので、今週の2月20日までの感染者データをまとめておきます。
Google Transitデータも更新しました。
Googleの予測データも、2月17日版に更新して、これも7日移動平均をEstimatedでプロットしてあります。
今回は、東京都の検査データに問題があります。先週の最新の検査データは、2月11日でした。今日は、それから1週間たったのですから、普通にいけば、最新の検査データは、2月18日になるはずです。しかし、最新のデータは、2月12日で1日分しか進んでいません。2月12日と2月11日のデータを比べても始まらないので、検査データの比較は省略します。
Googleの予測値は今回は、新(図2)と旧(図1)を掲載しています。この2つのグラフのGoogleの予測値以外のデータは同じです。
図1が、2月10日版のGoogleの予測値と、東京都の感染者数、経路不明感染者数です。
図2が、2月17日版のGoogleの予測値と、東京都の感染者数、経路不明感染者数です。
行動制限率は、7日移動平均では、ー41%で大きな変化はありません。感染者数と経路不明感染者数の減少が止まっています。図1のGoogle予測では、感染者数は、3月に入ると200人を切るというものでしたが、図2では、200人は切らないようになっています。
先週の筆者の予測は、今後、「陽性率の減少がなければ、200人から300人の間くらいで、いったん足踏み状態になる可能性」があるというものでしたが、思ったより早く、300人を切る前に、足踏み状態に近づいています。ただし、東京都の検査データが1日しか進んでいないので、1週間の間の検査数と陽性率の変化は不明です。また、現在は、高原状態で、一休み後、更に感染者数が減少する可能性も高いので、先週の予測の評価はもう少し、保留したいと思います。
図3に、11月1日からの東京都の経路不明率と陽性率を示します。陽性率のデータは1日分しか更新されていませんが、1週間分更新できている経路不明率は、足踏み状態で、減っていません。
図4に、感染者数の1週間前の同じ曜日との差を示しています。東京都が前週との比を使うようになったので、前週との減少比率(1week_ratio)もプロットしてあります。行動制限率はここのところ、-41%前後です。1week_ratioはゼロを中心に変動しており、感染者数の減少は止まっています。
図5は、先週に1データが追加になっただけなので、詳しい、説明は省略します。ただし、ここのところ、感染者数の減少が止まっていますから、今後、検査データが公開された場合には、陽性率と検査数の双方とも1週間前との差で、減少がみられないという原点に近い部分にデータが追加されると予想しています。
Go Toトラベルの影響で、2020年11月の個人旅行は、2019年の11月の170%という数字が出ていました。前年の1.7倍まで旅行者が増えれば、感染が増えるのも当たり前と思います。結局、11月に感染が増えた原因が分析できていませんので、1月に感染が減少した原因も、ここ1週間で、感染の減少が止まってきた原因もわからないという状態にあります。東京都で、300人台は外国に比べ少ないから、問題は少ないという判断もできますが、緊急事態宣言を解除すれば、行動制限率は-30%まで、10%くらいは大きくなると思われます。補助金支出が途切れれば、おのずとそうなります。現状が均衡点であれば、行動制限を緩和すれば、感染者数は、増加に転じると思われます。ただし、世界的な感染者数の減少傾向をみれば、直ぐに感染者数が増える心配はないかもしれません。現在は決め手に欠けている状態と思われます。