梅を撮る(3)

ストロボの効果とdarktable

梅の花に、影ができて、気になりました。影を消す方法には、レフ版をつかう、LEDライトを使う、ストロボを使うなどの方法があります。おそらく、自然な映像を目指すなら、スロトボは最悪と思われます。今のところの推奨は、ストロボを使わない方法です。しかし、その話はあとですることにして、今回は、ストロボを使ってみて、わかったことを記します。実は、筆者は、通常は、ストロボを使わない主義なので、今回が、ストロボで撮影した画像をdarktableで処理した初めての機会だったからです。

写真1は、ストロボなしで、撮影した梅の花です。カメラは、かなり、上に向けています。日向と日陰ができています。日向の梅の花は白いですが、日陰は、色ののりは悪いです。

写真2は、ストロボをTTLで焚いた画像です。影は減っていますが、一番上の列の花がやたらと白くて、中間トーンが飛んで不自然な、ストロボっぽい画像になっています。

ここで、ストロボを使うべきか、否かの判断を次のように考えました。

「写真2と(写真1を編集した)写真3をくらべ、写真3が、写真2より優れていれば、darktableの編集が、ストロボより、優れていることになるので、ストロボを使うべきではない。逆に、劣っていれば、ストロボの効果は、darktableの編集では、代替できないので、ストロボを使うべきである。」

写真3は、写真1の編集結果です。写真1と比べれば、改善は明らかなのですが、写真2と比べると、一長一短と思えます。

さて、次に、忘れていた、写真2も編集してみました。

写真4は、写真2の編集結果です。写真2の上の列の中間トーンが飛んでいた部分が改善されています。これは考えれば、あたりまえで、darktableのシーン参照ワークフローは、ダイナミックレンジの広い画像の中間トーンを再現することを目的に、開発されています。ストロボ画像は、ダイナミックレンジの広い画像になりますから、シーン参照ワークフローの効果は絶大になるわけです。

つまり、上記の問題設定は良くなかったことになります。結論はここでは、持ち越しです。

おことわり。今回の画像は、かなり悪い写真です。これは、ストロボの効果の有無が一番端的に出ている画像を選んだためです。その点は、ご理解ください。

おまけ

今回、この記事を書くために、WEBで、ストロボのことを調べました。現在の主流は、1万円以下で、価格.comのリストには、この価格帯の製品がなく、アマゾンで買うしかないみたいです。輸入品でよければ、今回使ったストロボと同じ金額をだせば、半ダーズくらい購入できそうです。日本製品が売れなくなり、実店舗には製品がなくなる状態になっています。近い将来、ストロボのようになる製品や、会社は多いと思われます。日本のストロボ専用メーカのN社も厳しいと思いました。

 

f:id:computer_philosopher:20210222223435j:plain

写真1 ストロボなし(露光のみ調整)

 

f:id:computer_philosopher:20210222223456j:plain

写真2 ストロボあり(編集なし)

 

 

f:id:computer_philosopher:20210222223517j:plain

写真3 ストロボなし(編集後)

 

f:id:computer_philosopher:20210222223536j:plain

写真4 ストロボ(編集後)