梅の木通り~つくば市とその周辺の風景写真案内(326)

梅の木通り

梅の木通りは、並木地区の南を流れる土浦他十五ケ町村用水路の北側の道路で、東大通り大角豆北交差点から茨城県道201号藤沢荒川沖線交差点までの区間です。用水路と車道の間に狭い遊歩道があり、そこに梅の木がうえられています。用水路は、東大通りをまたいで、西にのび、梅園公園の南側を通過して、赤塚公園に達しています。用水路の北側には、遊歩道が続いていますが、梅の木が集中的に植えられている場所は、梅の木通りだけです。遊歩道の他の部分にも、梅の木はありますが、散発的です。

写真1は、梅の木通りの標識です。手前を左右に、東大通りが横切っています。この標識は、梅の木通りから東大通りにでる交差点では、右に見える標識の影になって、梅の木通りからはよく見えません。かといって、東大通りから見ると、標識の向きが、45度ずれています。筆者は、この交差点を以前から通っていますが、この標識に気づいたのは、最近のことです。しかも、つくば新聞をみていただくとわかりますが、楕円形の道路標識は、つくば市内では、ここと「農林さくら通り」を除いて、他に例がありません。また、通りに、植物の名前が付けられ、実際に、通りの名前の植物が植えられているのもここと「農林さくら通り」だけです。(注1)というわけで、非常に謎の多いネーミングです。

写真2と3が、梅の木通りです。

写真2は、東大通りから入って、梅の木通りを、東に進む向きです。左側が車道で、正面が遊歩道です。白とピンクの花は梅の木です。右に見える金網は土浦用水で、落下防止のために、金網で蓋がされています。左側のオレンジ色のベルトは、工事用の仕切りで、その奥にあった、旧公務員住宅を現在取り壊しています。オレンジ色は、景観的には、好ましくありませんが、仮設なので、致し方ありません。写真2を見るとわかりますように、梅の木は、車道の右の遊歩道にだけあり、車道の左側の歩道にはありません。ですから、「梅の木通り=遊歩道」と解釈するのが自然と思われますが、つくば新聞では、車道も含めて、「梅の木通り」としていますので、ここでは、その解釈を踏襲しておきます。

写真3は、写真2とは逆向きに、西をむいて、東大通りに向かう方向の梅の木通りです。ごらんのように、遊歩道の幅は狭く、自転車がすれ違うことすらできません。写真3の通行帯の左側の梅の木は、土浦用水側に枝が飛び出してしまいます。(注2)写真2の通行帯より車道側の梅の木の枝は、車道側に飛び出しています。通行帯なしに、中央に梅の木を植えるのであれば、今のままでもある程度幅を確保できていると思いますが、通行帯をとった場合の残りの緑地帯は、梅の木には、かわいそうなくらい狭いです。梅の木をちどりがけに配置して、遊歩道を曲げなかった理由が不明です。いずれにしても、梅はきれいですが、謎の多い通りです。

注1:

公園の名称には、植物が多く、しかも、その植物が植えられていないことも多いです。「農林さくら通り」にも、楕円形の同じデザインの看板があります。農林さくら通りのサクラは車道の両側にあり本数は500本です。梅の木通りはの梅は、車道の片側で100本にも達しません。この2つが、同時に都市計画されたとはとても思えません。

注2:

写真3の左側の土浦用水には、金網の蓋がありません。それは、ここが、分水施設だからです。ここから、土浦用水は、東大通りと直角に、西の梅園公園に向かうルートと、東大通りに沿って、北上するルートに分かれます。

 

 

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写真1 梅の木通りの標識

 

 

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写真2 梅の木通り

 

 

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写真3 梅の木通り
  • つくば市の遊歩道・街路樹・道路 つくば新聞

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