ランドマーク・モニュメントの課題(2)
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時計台タイプ
写真1 時計台(チェンマイ市タイ)
掲載なし
写真2 時計台(二宮公園)
二宮公園~つくば市とその周辺の風景写真案内(78)2020/06/20
写真3 時計(時の公園)
時の公園~つくば市とその周辺の風景写真案内(104)2020/07/15
その他;写真なし
日時計公園~つくば市とその周辺の風景写真案内(111)2020/07/22
松見公園(1)~つくば市とその周辺の風景写真案内(48)2020/05/18
さくら交通公園~つくば市とその周辺の風景写真案内(36)2020/05/07
時計台タイプはわかりやすいこと、親しみやすいことに長所があります。
写真1は、チェンマイ市の時計台(時計塔)です。製造年月が、古いわけではなさそうですが、ランドマークになっています。タイには、新しい建築をランドマークにするノウハウがあるように思われます。
写真2は、二宮公園の時計台で、高さが高く周囲からよく見えるのでランドマークになっています。デザインも個性的で、一度見れば忘れられない形で優れていると思います。
写真3は、時の公園の時計ですが、サイズが小さいこと、デザインの個性が弱いので、ランドマークになり損ねています。
このほかに、日時計公園の日時計も、デザインは良いと思いますが、サイズがあまりに小さいです。
松見公園の松見タワーは、時計塔ではなく、単純に展望台です。残念ながら、親しみやすいデザインでは、ありません。時計を付けたり、時計台のデザインを使えば、親しみやすくなったと思います。さくら交通公園の駅舎には、時計がついていて、親しみやすさを感じられます。
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抽象モニュメントタイプ
写真4 抽象モニュメント(筑西市)
県西総合公園(筑西市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(308)2021/02/05
写真5 抽象モニュメント(つくば市)
大久保緑地~つくば市とその周辺の風景写真案内(216)2020/11/04
写真6 抽象モニュメント(つくば市)
吾妻公園~つくば市とその周辺の風景写真案内(106)2020/07/17
写真7 抽象モニュメント(つくば市)
ガーデンコート筑波~つくば市とその周辺の風景写真案内(252)2020/12/10
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%98%E3%83%B3%E3%82%B8
今回の記事を書くきっかけは、写真4の抽象モニュメント(筑西市)にあります。簡単に言えば、納得できかねたのです。
写真5の抽象モニュメント(つくば市)は、寄せ書きのブロックで構成したピラミッドです。ピラミッドですが、四角錐ではなく、三角錐です。寄せ書きや、児童の絵画は、期間限定で公民館や公共の場で展示するならともかく、恒久施設に使うことは、よいと思いません。
写真6と写真7は石のモニュメントです。ただ、こうした石のモニュメントは、写真8のストーンヘンジなどの古代遺跡の出来損ないの印象があります。
まとめ
以上のように並べて、複数のモニュメントを頭の中で入れ替えてみれば、ランドマークとしての評価は可能と思います。
モニュメントのタイプごとに、うまくいっているものもあれば、失敗に見えるものもあります。
ただし、最後の抽象モニュメントは、ほぼ、全敗と感じます。これは、恐らく、製作者は、現在美術であったり、(写実に対抗する)抽象芸術をイメージしているかもしれませんが、ストーンヘンジのように、芸術を意識しない表現に勝てないからです。こうした場合には、出典を明示した作品でもよいと感じます。日本では、ストーンヘンジが使いにくければ、銅鐸でも、縄文土器でもかまいません。無理をして、100%オリジナルにこだわる必要はないと思います。