竜神大吊橋(常陸太田市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(155)

竜神大吊橋常陸太田市

竜神大吊橋は水戸市の北にあり、つくば市からは、高速道路をつかって、片道1時間半くらいの距離にあります。

 竜神大吊橋は竜神川の竜神ダム湖の上にかかる歩行者用の吊橋です。以下のwikiの引用にあるように、この橋には交通用の機能はありません。

最初に写真の説明をします。

写真1と写真3は、橋の袂から、橋を撮影したものです。

写真2は橋の上から撮影したものです。

橋の風景写真では、橋と周辺の風景がバランスよく写ると嬉しいのですが、橋に近づきすぎると、上手くいきません。一方、山中では離れたところには良い足場はみつかりません。

竜神大吊橋のHPを見ても、見栄えのする写真はドローンで撮ったものなので、山中の橋の風景写真はドローン向けと言えます。

しかし、歩道橋としては、明らかに過大設計です。これを設計ミスと感じない感覚はエンジニアとしては、正気を失っていると思います。橋の歩道の下には、バンジージャンプ専用の施設があります。つまり、これは、バンジージャンプ用の特注の橋でもああります。

次は、写真の話ではありません。

この橋の竣工は1994年ですからバブルの真っ盛りです。

Wikiにあるように、バブルのころ、そしてその10年後も、日本の山の中に、日本一を更新する橋が作られ続けます。

本来のイシューは、地方再生と人口減少の防止であったはずです。本来のイシューに関係のない吊り橋に、お金がつぎ込まれ、財政赤字は膨らむ一方で、イシューは全く解決されていません。吊橋で、常陸太田市の人口減少が止まったか、考えてみれば、分かります。観光用の橋を作るお金があれば、防災対策に使う方がまだましという気もします。

また、観光資源であれば、トロル方式のキャラクターを育ている方法がお金もかからず、よりよいと思います。結局、手間をかけずに簡単に成果(お金)を得たいという意図が見え透いています。

ちなみに、「竜神大吊橋北岸側には100m下の湖面まで続く階段」は使用不能になっていました。遊歩道の維持管理など、手間のかかるところは後回しになっています。

 

 

wikiの引用は以下です。


竜神大吊橋(りゅうじんおおつりばし)は、竜神峡に架かる観光用の歩行者専用有料橋である。

当時の水府村(現・常陸太田市)がふるさと創生事業の交付金を費用の一部に、約33億円の費用を投じて建造し、1994年4月に完成。橋の建設には政治家の梶山静六が尽力したとされる。トラスト補剛型式を採用し、全長は375mで、歩行者専用の吊り橋としては2006年に大分県の九重"夢"大吊橋が完成するまでは日本一の長さであった。2007年以降も本州最長規模の橋であるとされていたが、2015年12月、静岡県三島市に主径間長が400mの箱根西麓・三島大吊橋(三島スカイウォーク)が完成したため、長さが本州一ではなくなったが、2016年8月現在、公式サイト上ではまだ「歩行者専用の橋としては本州一の長さ」という表記となっている。

(中略)

この大吊橋には交通用の通路としての機能がなく、大吊橋を渡った先の北岸側にはダム湖の湖面に下りるための階段と出口専用ゲートが設けられているものの、大吊橋のすぐ下流には茨城県道33号常陸太田大子線が走っているため、ダム湖の対岸に渡るために高低差100mの階段を上り下りしてこの大吊橋を利用する必要はない.

(中略)

日本最大級の高さからのバンジージャンプを売りにしており、テレビのバラエティ番組でも何度か使用されている。


以上

 

 

 

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写真1 竜神大吊橋

 

 

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写真2 竜神大吊橋

 

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写真3 竜神大吊橋

竜神大吊橋

https://ohtsuribashi.ryujinkyo.jp/

竜神峡 wiki

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%9C%E7%A5%9E%E5%B3%A1