LUT3dと白飛び表示のバグ
今回の記事は、歯切れが悪いです。
ポイントは次です。RGBパレードで、RGBの波形が表示できるのであれば、3D-LUTとRGBパレードを組み合わせて使えばよいのではないという発想です。シーン参照ワークフローでは、トーンカーブは使わないのが原則です。ということは、画像の色合いを変えるには、トーンカーブを多用するスタイルファイルよりも、3D-LUTを使う方が好ましいと思われます。今まで、3D-LUTを使ってきましたが、パラメータがどのように効いているのかは、よくわからないが、とりあえず試してみるという使い方でした。RGBパレードを使えば、3D-LUTの効きが目に見えるはずです。
3D-LUTのパラメータとしては、今回は、HaldCLUTのFuji Velvia 50を使っています。
写真1は使用したサンプル画像です。
写真2は、写真1に3D-LUTを適用しています。RGBパレードが変化しています。これから、3D-LUTをRGBパレードとセットで使うと、色の変化が把握しやすいことがわかります。Fuji Velvia 50のパラメータを読み込むと、なぜか、3D-LUTだけでなく、ホワイトバランスが3回と3D-LUTが1回実施されます。
なお、履歴では、写真1はフイルミックRGBが終わった段階です。
ここまでは、予想通りです。RGBパレードを使えば、色飽和の確認もできますので、3D-LUTを使った色飽和の解消の可能になります。
問題はこの次です。
写真3はJpegの白飛び(と黒飛び)を確認するためのボタンをおしたところです。確かに、黒飛びは緑色に表示され、白飛びの部分はないので、色飽和の解消は出来ています。しかし、指定していない画像全体のホワイトバランスが変わっています。
写真4は、Jpegの白飛び(と黒飛び)をONに設定してから、3D-LUTを適用したものです。この状態では、ホワイトバランスは正常です。このあと、Jpegの白飛び(と黒飛び)をOFF、ONにすると、やはり、ホワイトバランスが、写真3と同じように崩れます。
なお、写真4では、RGBパレードではなく、通常のヒストグラムが表示されています。これは、RGBパレードのバグではないかと思って、設定を変えてみたためです。結局、この変更による違いはなく、RGBパレードのバグではありませんでした。
以上の問題点は、Jpegの白飛び(と黒飛び)設定、または。3D-LUTのバグと思われます。
写真5と写真6は、写真5のサンプル画像を、写真6では、3D-LUTをかけてから、Jpegの白飛び表示をONにしたものです。こちらの画像では、バグは発生しませんでした。バグの発生は、画像との組み合わせによるようです。
パッチがあたるまで、バージョンアップを見守る選択もありだと思われます。