東京宝塚歌劇 宙組 『el japon -イスパニアのサムライ-』を見てきました

動機は、宝塚をみたことがないからというものです。

感想は、自分はよい聞き手ではないというものです。

宝塚がお好きな方は十分にたのしめると思います。また、観客の8割は女性でした。

照明、ダンス、歌唱は、宝塚ですから、外してはいません。さすがです。

プロットは、先が読める、予想通りの展開で、どんでん返しはありませんが、安心してみていられます。

それで、十分たのしめるのですが、、、

自分はよい聞き手でないといのは、音楽が、単純で、自分の許容限界をすこしオーバーしてということです。

昔、ディズニーが、眠りの森の美女をアニメ化したときに、まったく、売れなかったことがあります。その時のディズニーの分析は、チャイコフスキーの音楽は難しすぎる、特にメロディーラインが長すぎるというものでした。そのときのディズニーのお気に入りは「小さな世界」で、このくらい単純でメロディーラインが短ければ、誰にでも、つまり、音楽を聴きこんでいない子供にもわかるから、ヒットするのだという分析だったときいています。

ヒットするためには、メロディーはある程度単純であることが、必要です。それは、理解できるのですが、それでも、感覚的に、飽きる部分がでてきます。

年をとると、こうなるのは、仕方がないのかとも思います。昔、感動した音楽を聴き返して、ずいぶん単純な曲だったんだと驚くことがあります。これは、自分の問題だろうと思います。

音楽は、聴きこんでいくと、だんだん複雑なものが好きになってくるように思われます。

料理も、子供のころは、甘ければよかったのが、苦みが好きになったり、複雑化とか、分化すると思います。

分化させてしまうとヒットはしなくなります。営業的には難しくなります。でも、売れないから価値がないわけではないと思います。

でも、宝塚さんは、東京の一等地にありますので、それなりのヒットをしないとつぶれてしまいます。

ゴドーを待っているわけにはいかないのです。