風景写真に明るいレンズは必要か(その5)~iPad Pro

前回iPadの撮影テストをしたときに、デフォルトの動画モードがオンになっていたため、画素数が本来1200万画素のところを1/4の300万画素になっていました。ですから、一度、本来の1200万画素での比較をしたいと思っていました。

そこで、風景写真の比較シリーズにもiPad Proを登場させましたので、その結果の報告(パート1)です。

比較は、LP-6のキットズームレンズにしてみました。これは、F8では、どのレンズでも大きな差がなかったので、純正の組み合わせをつかったということになります。

これは前の写真を使いまわしているので、iPad Proと画角は一致しません。

なお、iPadで撮影したところ、1回のシャッターで画像が2枚でき、2番目の画像は、icloud上ではHDRと表示されていました。そこで、ノーマルとHDRの画像を示します。ただ、画像のサイズにはほとんど差はありません。

作例

 

Zuiko F8.0 1/500sec 15mm ISO200

オリンパスの全景です。

darktableのbasic adjustmentを自動でかけています。

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オリンパス 全景

オリンパスの等倍です。

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オリンパス 等倍

iPad Pro F1.8 1/1250sec 3mm ISO16

iPad Proノーマルの全景です。darktableにJpegを読みこんだままです。

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iPad Proノーマル 全景

 iPad Proノーマルの等倍です。

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iPad Proノーマル 等倍

iPad Pro F1.8 1/1250sec 3mm ISO16

iPad ProHDRの全景です。

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iPad Pro HDR 全景


 iPad ProHDRの等倍です。

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iPad Pro HDR 等倍


 

まとめ

iPda ProはUSMが強めにかかっているのかもしれませんが、解像感、色のバランスとも非常によくできています。もちろん、センサーの世代がオリンパスの方が古いのですが、Eos Kiss Mと比べると、オリンパスが著しく劣っているとはいえませんので、これは、iPad Proが優れているといえましょう。

PL-6は-F8で比較するため、絞り優先モードで撮影していますので、オリンパスも、自動モードで、撮影すべきかもしれません。レンズ交換式カメラの自動撮影モードの働き方は、メーカー、機種により、混乱しています。画像の保存形式をRaw+Jpegに設定しておいても、自動撮影モードにすると、Jpegだけになってしまい、Rawが飛んでしまって、困ったことがあります。一度このような体験をすると、自動モードはは怖くて使えません。ですから、絞り優先やプログラムモードを多く使うことになります。

一方、ツアーに参加していて写真を撮る場合には、カメラの設定をいちいち確認する時間がとれないことも多くあります。このような場合には、スマホタブレットの方が、確実に、良い写真が撮れると言えます。