シャープ化(darktable第27回)

シャープ化というモジュール名になっていますが、アンシャープネスマスク(USM)のことです。

USMは画像をくっきりさせる効果があり、デジタルカメラでは、RAWからJpegを作成するときに、必ず、使用されています。

darktableでも画像を読み込んだ時の履歴をみると、ベースカーブの前に処理されています。

 

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履歴1

 

このときのデフォルトのパラメータは次です。

 

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シャープ化のパラメータ

 

コンデジでは、USMがレンズ交換式カメラより、強めにかけられており、これが、コンデジでは、レンズ交換式カメラより、すっきりした画像になる原因であるといわれています。

USMは普段は意識することはありませんが、デフォルトが不適切であると感じられた場合には、変更する必要があります。

シャープ化モジュールを起動すると次のように履歴にシャープ化モジュールが追加されます。

 

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履歴2

 

ベースカーブの前のシャープ化を操作すると、履歴のベースカーブが飛んでしまい、履歴が次のようになるのでお勧めできません。darktableでは、履歴に係りなく、最適化された順番にモジュールが実行されますので、前に使用したモジュールを後で追加処理すれば、前のパラメータが上書きされます。

 

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履歴3

シャープ化のパラメータを変えた例です。

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シャープ化のパラメータ2


 

処理結果です。

 

 

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処理結果

 

このモジュールは非常に大きな効果があります。

柵のような直線部分より、草のような直線でない部分に効果が大きいと思われます。