AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8の色収差

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8は単焦点レンズです。

 

非球面レンズも使われていますので、モダンなレンズです。

 

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MTF曲線を見ると、10本のラインは90%を越えていて優秀です。

30本のラインは、70%付近から緩やかに低下しています。

つまり、30本のラインについては、解像度よりボケ重視になっています。

 

写真1は、AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8のF1.8で、撮影しています。

 

カメラはD5300です。

 

ボケは綺麗ですが、緑色の軸上色収差が出ています。

 

ボケの出方は、やはり軸上色収差があったフォクトレンダーに似ています。

 

写真2は、ボケの拡大部分で、右側は、色収差補正をかけています。

 

色収差補正はかなり効きます。

 

レフカメラ時代のニコンは、ミラーレスに比べて、軸上色収差をあまり気にしていなかったことがわかります。

 

写真3と写真4は、AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8(左)とキヤノンのEF-M32mmF1.4(右)の比較です。

 

ニコンは、darktableで色収差補正をかける前の画像です。

 

画角は35㎜と32mmでほぼ同じです。

ニコンはF1.8 、キャノンはF1.4 なので、常識的には、キャノンの方がボケるはずです。

 

確かに丸ボケの丸の大きさは、キャノンの方が大きいですが、ボケが浮き上がる点では、ニコンに軍配があがります。

 

とはいえ、モダンなレンズ設計は、キャノンだと感じます。

 

 

写真1 AF-S DX NIKKOR 35mmF1.8

 

写真2 AF-S DX NIKKOR 35mmF1.8

 

 

写真3 ニコンとキャノン

 

写真4 ニコンとキャノン