50mmF1.8のレンズでボケを考えます。
一般に、どれかを基準にして考えると、感覚的に納得できます。
50mmF1.8は、こうした場合に基準になります。
許容錯乱円径 0.03mmで、最短距離で撮影した場合の被写界深度を考えます。
(1)は、EF50mmF1.8です。
最短撮影距離が、EF50mmF1.8だけ、35㎝に対して、SONYとNIKONは、45㎝で、その分だけ、EF50mmF1.8の被写界深度が浅く、ボケます。
(2)のRF50mm F1.8 STMでは、最短撮影距離が 0.30mでさらにボケます。
50mmF1.8はダブルガウスで、ある意味では、誰でも設計のできるレンズです。
CANONだけは、最短撮影距離が小さくなっています。
EF40mm F2.8 STMのF値は、2.8ですが、寄れるので、SONYとNIKONの50mmF1.8 に近いボケ量が最短距離では得られます。
この辺りのCANONの設計は芸が細かいと思います。
(1)EF50mm F1.8 STM
最短撮影距離 0.35m
最大撮影倍率 0.21倍
被写界深度 5.3mm
(2)RF50mm F1.8 STM
最短撮影距離 0.30m
最大撮影倍率 0.25倍
被写界深度 3.89mm
(3)SONY FE 50mm F1.8
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 0.1倍
被写界深度 8.75mm
(4)AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 0.15倍
被写界深度 8.75mm
(5)EF40mm F2.8 STM
最短撮影距離(m) 0.3
最大撮影倍率(倍) 0.18
被写界深度 9.45mm