蝶を撮影するには、一般には、マクロレンズを使うことになりますが、被写界深度がとれないこと、蝶が止まってくれいないと、画角が不足します。
この場合、望遠レンズで撮影することになります。
MFTの望遠レンズは、マクロ代りに使えると宣伝していますが、これは、クロップによる換算倍率が違うためであって、その分を除けば、大差はありません。
EF-Mマウントでは、望遠ズームは、Tele端の最短距離が1mで倍率は、0.21倍(換算0.33倍)、便利ズームは、Tele端の最短距離が0.45mで倍率は、0.31倍(換算0.50倍)でしたので、便利ズームの方が、望遠ズームより、マクロ撮影に向いています。
ただし、これは、MFTにはあてはまらないようです。
マクロ代りに使えますという望遠ズームでも、倍率が3倍を超えるものは少なく、最大倍率よりも、最短距離の方が重要に思われます。
Tele端の最短撮影距離でみると、便利ズームの方が明らかに近づくことができます。
なので、マクロの代わりに使うのであれば、望遠ズームより、便利ズームの方が使いやすいと思います。
もちろん、画質については、望遠ズームの方が優れている可能性が高いです。
写真は、MFTで撮影しています。
写真1は、60㎜のマクロです。
写真2は、望遠ズームの100㎜です。
写真3は、望遠ズームの200㎜です。
シャッターチャンスは、望遠ズームが、圧倒的有利でした。
表1 クロップセンサーの望遠ズーム 望遠端の倍率(最短距離)
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO 0.21倍(0.9m)
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R 0.16倍(0,9m)
LUMIX G VARIO 45-200mm / F4.0-5.6 II 0.19倍(1.0m)
AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G 0.22倍(1.1m)
EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM 0.21倍(1m)
表2 クロップセンサーの便利ズーム 望遠端の倍率(最短距離)
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3 0.23倍(0.7m)
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II 0.22倍(換算 0.44倍)(0.5m)
LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6Ⅱ 0.25倍(0.5m)
EF-M18-150mm F3.5-6.3 0.31倍(0.45m)
表3 クロップセンサーの標準ズーム 望遠端の倍率(最短距離)
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 0.3倍(換算0.6倍)(0.24m)
LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 0.27倍(換算0.54倍)(0.25m)