被写界深度と圧縮効果~彼岸花を例に

彼岸花の撮影例です。

 

花の撮影では、雄蕊か雌蕊に焦点を合わせることが基本といわれますが、彼岸花は、雄蕊が外側に広がっているので、全ての雄蕊に焦点を合わせることは困難です。

カメラはMFTです。

 

写真1は、60㎜F2.8のマクロで、F2.8で撮影しています。

 

距離は、0.94mで、被写界深度は、42㎜です。

 

被写界深度が不足して、後方の雄蕊のピントはあっていません。

 

写真2は、70-300㎜のズームの75㎜F5.6で撮影しています。

距離は、1.79mで、被写界深度は、191㎜です。

 

被写界深度が十分にあり、彼岸花全体に焦点が合っています。

 

写真3は、12-100mmの100mmF4.0で撮影しています。

 

後方の雄蕊が、被写界深度の外にあり、焦点があっていませんが、そこを気にしなければ、全体はよくまとまっています。

 

F値一定のズームは、F2.8か、F4.0が多いですが、F4.0は、望遠ズームでなければ、被写界深度が小さくナリすぎることはないので、扱いやすいレンズになります。

 

100mmF4で、1mの位置で、被写界深度は、24㎜に、2mで、96㎜になります。

そこし、離れれば、彼岸花被写界深度に収まります。

写真3の距離は、1.38 mで、被写界深度は、46mmです。

 

写真4は、42.5mmF2.5で撮影しています。

距離は、EGIFにはありませんが、1 mとすると、被写界深度は、83mmです。

 

写真5は、42.5mmF1.7で撮影しています。

距離は、EGIFにはありませんが、1 mとすると、被写界深度は、56mmです。

 

写真4は、Lumix G9のiAUTOモードで撮影しています。

 

F2.5は、若干明るすぎた気もします。

 

F3の1mで、被写界深度は、100㎜になります。

 

ただし、折角F1.7のレンズを使っているので、より明るく撮影したくなります。

 

LumixのiAUTOはかなり良く出来ていて、70点から80点の絞りを自動で決めてきます。

 

彼岸花のような花の場合には、被写界深度をとるか、マクロで、深度合成をすることになります。

 

 

写真1

 

 

写真2

 

 

 

写真3

 

写真4

 

 

写真5